【相談日記】年齢のせいにしてあきらめるのはもったいない~Kさん(60歳代後半・男性・無職)~

Kさん(60歳代後半・男性)は、自分の専門分野に関連する企業に転職を繰り返しながら勤めてきました。63歳の企業定年まで勤めた後、商社に勤めましたが、契約社員であったため1年間契約を更新する形となり、この度契約を更新されない事態になってしまったのです。

そこでKさんは再就職活動を行うためにいろいろ動きましたが、自分の思うようにはいきません。今まで培ってきた専門分野を活かしたいと思いながらも、年齢を理由に断られることが多くなっていたのです。

たしかにKさんの年齢を考えれば、企業の中心となり活躍する場面は限られることのほうが多いかもしれません。

Kさんは、自分のこの先のキャリアをどのように考えるのかを迷われ、当相談室を訪れました。
今までの経験から得られた知識や技術を活かすのか、それとも一般的に年相応の職をめざすのか……

Kさんと面談をしている中で感じたことは、「働かないことや貢献しない考え方がまったく無いこと」です。Kさんはごく当たり前のように、自分が活きる場所を探すことを純粋でした。

やはり経験が活きた方が活躍しやすいので、第一優先に経験が活きる職場。そして不調に終わった場合には、第二優先として一般的に年相応の職場を探すことになりました。

Kさんが、専門分野で何ができるのかを細かく整理し、企業にとってどんなメリットがあるのか、どんな場面で活躍できるのかを想定していきました。
それと同時に、求人情報の中からKさんが持つキーワードに合う求人をピックアップし、検討していったのです。

最終的にその中からいくつかの求人にエントリーすることになりました。
中には、分野は同じでも経験のない職も含まれています。

応募書類には、今までの経験とともに、今後の働き方についても自分の意見をしっかりと書き記しました。

そのうちの1社と面接をする機会がありました。面接官と話している中で、求人情報とは違う条件の仕事について提示がありました。

Kさんの力を本当に必要としている新たなチャレンジでした。

面接が終わって数日後、Kさんのもとに電話がありました。

「前向きに検討しています。ただ、年齢面で会社の中で調整をしなければならないことがあります。しかし、良い方向で進むようにしています。」

Kさんは、専門的な知識があったから成し遂げることができたのでしょうか。
もちろん、それもあると思います。長年培ってきたわけですから。

しかし、仕事への情熱や仕事への向き合い方、自分の身の丈、そして仕事への自信……

これらがあったから新たなステージへと進むことができたのではないでしょうか。




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