【相談日記】今、できることは何ですか?~Aさん(50歳代後半・男性・無職)~

Aさん(50歳代後半・男性)は、約10年前に交通事故に遭い、仕事に支障をきたすようになり、3年前退職を余儀なくされました。営業職に就いていた時に事故に遭い、その後入院生活を経て、約1か月後に職場復帰しました。
職場復帰後は、もとの営業職に配属されました。しかし、事故の影響かなかなか今までの調子を取り戻せません。そこで、職場や医師との相談の上、休職をすることになりました。
休職から復帰後は、もとの営業職ではなく、資材管理を行う部署への転換の命が下りました。
Aさんは「自分が活躍できるなら…」と今まで携わったことが無い部署での仕事への異動を受け入れ、新たな仕事を始めました。

しかし、単純な作業のはずなのですが、ミスが多く、職場での立場も弱くなっていってしまいました。そして、何回かの休職をした後に、退職することになりました。

退職後は身体と心に静養を与え、次の職探しに向けての英気を養っていました。

そして、満を持して就職活動に取り掛かりました。

長年経験のあった営業職を中心に求人を探し、応募を行いましたが、一向に面接選考に進めません。

「50代の自分では難しいのかな……」と、半ばあきらめる気持ちと「今後、どうしたらいいのかな……」と、絶望感にも近い感情が入り混じってきました。

そこで、当相談室を訪問されました。

お話を聞いてみると「営業職がしたい」との希望を持っていらっしゃいました。
そこで「今、どんなことができますか?」と問いかけをしたところ、過去の営業職での実績を語っていただきました。
そしで、改めて「今、どんなことができますか?事故の影響で業務を進めることに支障が出たのであれば、今は事故に遭う前に得た実績は今現在において、できるとは言い難いのではないでしょうか」と問いかけました。
すると、「そうかもしれません。でも、それしか自分の実績は無いのです」とお答えがありました。
そこから事故に遭う前と後での比較を行いながら、事故後にできることを整理していきました。

その中で出てきたのがフォークリフトの運転でした。
多少ブランクはありますが、講習会に再度通って、運転知識や技能を再習得し、仕事探しの軸に据えたいと考えておられます。

現在は、フォークリフトの講習も終え、求人を検索し、応募する段階に至っています。
一度面接に行かれたようで、面接の内容を確認したところ、企業の方の反応もよく、期待が持てる状況でしたが、最終的に条件面での合意ができなかったとして、不採用となりました。
でも、営業職希望であった段階ではできなかった、「話を聞いてもらえる」ことに喜びを感じ、就職活動に精力的になっていっています。

今後もAさんを全力応援したいと思います。




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