【相談日記】何も手につかないんです~Mさん(40歳代後半・女性・無職)~

Mさん(40歳代後半・女性)は、退職後3か月経とうとしています。しかし、就職活動をしなければならないと思いつつも、時間だけが経過してしまっている状態です。

就職活動をしようと思うのですが、身が入りません。

そんな状況で相談室を訪れました。

今までの経歴を活かすことを考えるのですが、直近10年間は派遣社員として事務職を担っていて、「なんとなく10年間を過ごしてしまった」ようで、ウリとなるポイントを見出せない状態です。今からは派遣社員ではなく、直接雇用として働きたい意思を持っていますが、なかなかアピールできる素材を発見することができず、二の足を踏んでいる様子です。

そこで、過去のキャリアの中で一番自分が輝いていた時のエピソードをたずねると、「約15年前の新規事業の立ち上げ」での経験が挙がってきました。

その当時は、社員同士が切磋琢磨して、新規事業を立ち上げるために奮闘していたそうです。その一員として、最初は誰かのサポート役を担っていたのが、だんだんと責任ある仕事を任せられるようになり、最終的には全体のまとめ役として責務を果たすようになりました。

Mさんは「モチベーションが高く、四六時中仕事のことを考えていたし、視野も広かった」と当時を思い返します。

その状況を続けていくことができていれば、今になって悩まなくて済むのですが、約12年前に新規事業が立ち上がり、順調に滑り出したことを見届けた時に会社を離れる決断をしました。

新規事業の立ち上げは楽しく、やりがいのある業務でしたが、それと引き換えに激務で心身ともに休息を求めていたからです。

「今、考えると他にもやりようがあったと思うけど、当時はその環境から離れることが最優先だと考えてしまいました」

そこから10数年後の心境です。

当時のよいイメージを今後のキャリアに反映させたいと思っていますが、就職活動に意識を集中できない自分がいます。

そこで、「趣味でも、遊びでもいいから何かに夢中になる時ってありますか?」と問いかけると、「今はない」と回答がありました。

何かに夢中になる。

仕事でも勉強でもプライベートでも、何かに夢中になった経験はあると思います。
何かに夢中になることは、集中して取り組めている状況だと思います。

日々の暮らしの中で、何に対しても集中できていない状況では、就職活動に集中できるはずがありません。

無職の状態で「就職活動をしなければならない」と自分を追い込んでいる中では気ばかりが焦ります。
集中する準備ができていないのではないかと考えられます。

そのためには、就職活動に限らず「何かに夢中になる自分」を作り出すことで、「夢中になって集中する思考回路」が動き出すのではないでしょうか。
日々、どんなことに対しても少し夢中になれるモノがあれば、就職活動も併せて夢中になりやすくなるかもしれません。

Mさんは、映画に興味を持っているそうです。
誰かに深く語れるくらいに夢中になって、いきいきとした状態で就職活動に取り組むと、意外と近道かもしれませんね。




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