【相談日記】「書かされていた書類」から「人に見せたい書類」へ~Uさん(40歳代後半・男性・無職)~

Uさんは、前職でデザイン関連の仕事を長年勤めていましたが、会社の経営状態が良くなく、自身がいた部署が閉鎖される見通しとなり、退職を余儀なくされました。
その後、就職活動をはじめるものの、専門的な職であるためなかなかピッタリとしたものが見つからず、活動が停滞気味になっています。
そんな時、就職活動を一歩でも進めるためのヒントを探しに、相談室を訪れました。

今まで応募書類を送れど送れど、面接に呼ばれることは皆無であったため、応募書類の見直しからスタートすることになりました。
応募書類は、過去の数社での経歴が一覧になって書かれておりました。しかし、その会社のことはよくわかるのですが、肝心のUさんについての人物像が見えにくいものでした。Uさんが何をしたのか、どんなデザインをしていたのか、どんな役割を担っていたのか……これらの情報がなく、製作したモノの情報がびっしりと書かれていたのです。

そこで、「受ける会社に自己紹介をするならどのようにしますか?」と問いかけたところ、デザインに関する想いや社内での役割などを語っていただけました。「そうです。その内容こそが応募書類に記載すべき事項なのです。」とお伝えすると、「今まで応募書類は“書かされている”感じでしたが、相手が読みたくて、さらに自分が書きたい内容を書くのですね。」と理解していただけました。

また、今までのマネジメント経験を問うと、「3人の部下がいて……」という話になりましたが、よくよく聞いてみると部署を超えた10人程度の人とプロジェクトを進行していたことがわかりました。律儀に考えれば、自分が所属している部署の人数を伝えたくなるのですが、本質は10人のチームで動いていたことになります。そこで書き方を工夫して10人のチームでの役割を明確に記すことにしました。

さらには、デザイン関連のお仕事なので、応募書類を自由に表現をすることを提案しました。もちろん、決められた内容を漏れなく記す必要があります。その上で、デザインセンスを活かし表現することで個性を出すことを考えたのです。

そして、「書かされていた書類」から「人に見せたい書類」へと変化していきました。

しばらくして、Uさんから報告がありました。今まで面接に呼ばれなかったのが、突然2件から面接のお知らせが来たと。もちろん時期的なことが影響しているのかもしれませんが、Uさんは充実感を持って就職活動に臨むようになったのは、表情から見てとれました。

ここからが正念場です。いくら書類選考が通過するようになったとしても、面接選考をクリアして、採用を勝ち取り、職場で活躍しなければ、元も子もありません。そんなUさんをこれからも応援していきたいと思います。




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