はたらくノウハウ

【コラム】やる気、モチベーションは「仕組み」で盛り上げましょう

「やる気が出ない!」「モチベーションが上がらない!」

こう叫んでいる人も多いのではないでしょうか。仕事や就職活動に限らず、あらゆる場面で出てくる方もいますよね。

しかし、「やる気を持ちたい!」「モチベーションを高く維持したい!」と誰しもが思うことで、でも「どうやったらやる気やモチベーションが上がるのかわからない」と嘆く場合もあるのではないでしょうか。

やる気やモチベーションが下がると、今まで好きでやっていたことさえも億劫になってしまったりしますよね。これは悪循環……。なんとかしたいですよね。

やる気やモチベーションは、「気持ち」の問題であると多く語られてきていますが、気持ちを上げるためにどんなことができるでしょうか。

やる気やモチベーションが上がらないのは、「どうせやっても無理だ」「やるのが面倒だ」と先に絶望に似た感覚があるからかもしれません。
逆に、希望に満ち溢れる結果が見えている場合は、やる気とモチベーションは上がりっぱなしです。

やらなきゃならないことも多いのが現実です。
でも、気持ちを上げろと言われても、そんなに簡単に上がるものではありません。

そこで、行動を起こすことで気持ちを盛り上げる考え方に変換してみましょう。

行動を先に起こして、気持ちを後からついてこさせる。

友人に行きたくないと思っていたイベントに連れて行かれたら、意外と面白く、友人よりも自分がハマってしまった。

こんなことって想定できませんか?

行動することで何かの刺激が脳に与えられたりするんですよね。

ですから、行動しましょう。
行動するには、「仕組み」が必要です。

自分がこうなったら動くな…と自分を動かす指令を書くことが仕組みづくりの第一歩です。

でも、もしかしたら脳がオーバーヒートを起こしている状態で指令を書くと思いとは違う指令になるかもしれません。ポジティブな自分になるための指令を書くわけですので、頭の中でポジティブなことを考えられる余地を作りましょう。

そのためには、まずは脳を休めましょう。
自分が冷静になって考えることができたら、良い指令が書けるはずです。

仕組みができたら、あとは仕組み通りに動かされるだけです。
いろんな場面で、いくつもの仕組みを作って、行動につなげていきましょう!


【相談日記】年齢のせいにしてあきらめるのはもったいない~Kさん(60歳代後半・男性・無職)~

Kさん(60歳代後半・男性)は、自分の専門分野に関連する企業に転職を繰り返しながら勤めてきました。63歳の企業定年まで勤めた後、商社に勤めましたが、契約社員であったため1年間契約を更新する形となり、この度契約を更新されない事態になってしまったのです。

そこでKさんは再就職活動を行うためにいろいろ動きましたが、自分の思うようにはいきません。今まで培ってきた専門分野を活かしたいと思いながらも、年齢を理由に断られることが多くなっていたのです。

たしかにKさんの年齢を考えれば、企業の中心となり活躍する場面は限られることのほうが多いかもしれません。

Kさんは、自分のこの先のキャリアをどのように考えるのかを迷われ、当相談室を訪れました。
今までの経験から得られた知識や技術を活かすのか、それとも一般的に年相応の職をめざすのか……

Kさんと面談をしている中で感じたことは、「働かないことや貢献しない考え方がまったく無いこと」です。Kさんはごく当たり前のように、自分が活きる場所を探すことを純粋でした。

やはり経験が活きた方が活躍しやすいので、第一優先に経験が活きる職場。そして不調に終わった場合には、第二優先として一般的に年相応の職場を探すことになりました。

Kさんが、専門分野で何ができるのかを細かく整理し、企業にとってどんなメリットがあるのか、どんな場面で活躍できるのかを想定していきました。
それと同時に、求人情報の中からKさんが持つキーワードに合う求人をピックアップし、検討していったのです。

最終的にその中からいくつかの求人にエントリーすることになりました。
中には、分野は同じでも経験のない職も含まれています。

応募書類には、今までの経験とともに、今後の働き方についても自分の意見をしっかりと書き記しました。

そのうちの1社と面接をする機会がありました。面接官と話している中で、求人情報とは違う条件の仕事について提示がありました。

Kさんの力を本当に必要としている新たなチャレンジでした。

面接が終わって数日後、Kさんのもとに電話がありました。

「前向きに検討しています。ただ、年齢面で会社の中で調整をしなければならないことがあります。しかし、良い方向で進むようにしています。」

Kさんは、専門的な知識があったから成し遂げることができたのでしょうか。
もちろん、それもあると思います。長年培ってきたわけですから。

しかし、仕事への情熱や仕事への向き合い方、自分の身の丈、そして仕事への自信……

これらがあったから新たなステージへと進むことができたのではないでしょうか。


【コラム】物事の捉え方~事実をどのように見るのか~

さて、目の前に半分の水が入ったコップがあるとします。
この水をどのように捉えることができるでしょうか。

「まだ半分も水が入っている」
「もう半分しか水が入っていない」

「まだ半分も水が入っている」と捉える場合は、今後の可能性を見出せそうで、ある意味ポジティブな感じがします。
「もう半分しか水が入っていない」と捉える場合は、ちょっと諦めや焦りの感情があるかもしれません。

ここでは「まだ」「もう」といった自分の感情から派生する言葉が使われています。

しかし、事実は「コップに半分の水が入っている」ということです。
この事実をどのように変化していきたいのかによって感情が左右されます。

ここまでは「水」を題材にしていましたが、年齢で考えてみましょう。

55歳の人の場合、「まだ55歳だから15年は働きたいな」「もう55歳だから後何年働けるかわからないな」といった具合に捉え方が変わってきますね。

まだまだ働きたい人にとっては、前者の捉え方をするでしょう。
もう働きたくないけど、働かなければならないと感じている人は、後者の捉え方をするかもしれません。

でも事実は55歳であるということです。

55歳の自分は何ができるのか、何がしたいのか等、客観的な事実をしっかり把握することがはじまりかもしれません。

そこから「まだ」「もう」と判断をするものです。

でも、「まだ55歳だ」と捉えた方がポジティブになりますので、年相応の事実を感じながら、身の丈で働ける場所を探していきましょう。


【コラム】ゆがみは直してから

みなさん。突然ですが、身体のトレーニングってしたことありますか?
ジムに行っても、自分で筋トレしても、何でもいいのですけど……

日常的にトレーニングを行っている方はいいのですが、久々に身体トレーニングをする時には、注意することがあるそうです。

まずは、姿勢を正しくする。

このことが基本だそうです。
身体がゆがんでいる中で筋肉をつけると、余計に身体に負担がかかることになりかねません。
ですから、正しい姿勢にゆがみを直してから、筋肉をつけていくと身体にとって良い効果が生まれるようです。

これは、身体のことだけでなく、私たちが過ごす日々のことにも当てはまるかもしれません。

普段、何気にしている行動。
良い行動をしていますか?

良い習慣をつけるためには、まずは悪い習慣を断ち切って、その後に良い習慣をつけていくことになります。
マイナスの状態をゼロに戻して、プラスへと転換させていく。

そんなイメージでしょうか。

悪い習慣や行動、立ち振る舞いをしていながら、いきなり良い方向に持っていくのは至難の業です。

面接の練習をする時も思うことがありますが、普段から良い姿勢でない人は、面接のときに演じても無理が生じてきます。
ここで言う姿勢とは、文字通り身体の姿勢のこともそうですが、仕事への意識面も同じです。話し方や人との接し方等、普段できていないことは、面接や仕事をする上でできないと思います。

まずは日頃から社会で働く、活躍する姿勢を保ちましょう!


【コラム】立ち止まって考えることもたいせつ

何かに打ち込んでいたり、何かに集中していたり、何か必要に迫られてしなければならないことがあったりしていたのに、そのことが無くなるとぽっかり穴が開いたように感じますよね。

空虚な気分になって、何をしたらいいのかわからない状態になることもしばしば見受けられます。

そんな時は一度立ち止まって考えてみましょう。考える機会ができたと捉えてもいいかもしれません。
今までは考える時間を作る余裕もなかったのですから……

今までのこと、今のこと、これからのこと……

様々な想いが巡ると思います。

中でも過去のことを考えて、後悔することも多いのではないでしょうか。

しかし、過去のことを考えすぎても、時間は戻せないため、根本的な解決にはなりません。
だから、過去のことは今後の参考程度に捉えて、次の未来を考えるようにしましょう。

だって、今からの自分が世の中で活動したり、評価されたりするのですから……

何かを失った時は、転機の始まりだそうです。
転機は、喪失から始まって、空虚な時間を経て、次のステップへと進むそうです。
最終的には、雲の中からパッと抜け出し、晴れ間に出るような感覚になります。

だから空虚な時間を避けるのではなく、考えて、もがいて、いろいろなアイデアを出してみることによって、行動に結びついてきます。

一人で考えると、モヤモヤが一層濃くなっていくので、誰かに話をしながら進めていくことをおススメします。

もし、身近に話ができる人がいない場合は、ぜひ相談室をご利用ください。


【コラム】主語は「私は」なのか、「私たちは」なのか。

就職活動の相談を受ける中で、過去の職を辞めた理由を聞くことがあります。
その時に言われることがあるのが、
「私が〇〇したら、否定されました」
「私が良かれと思ってやったことなのに……」
「私が腰が痛いのを我慢してまでやっているのに……」
と主語が「私」になる意見を聞くことが多いように感じます。

確かにその経験をしたのはご本人なので、主語は「私」で合っているのですが、違和感を感じてしまいます。

就職活動をしていると面接等で退職理由を聞かれることが多いと思いますが、「私」が主語になって話す場合は要注意だと思います。

職場での活動をどのようにしていたのか、どんな役割を果たしていたのか、チームの中でどんな位置づけだったのかを説明した上で、「私」なりの理由を話す必要があります。

これは今後どのように職場に貢献できるかを語る時も同様です。

サッカーにたとえてみましょう。
サッカーは、おおまかに攻撃を得意とする選手と守備を得意とする選手にわかれます。
しかし、攻撃の選手が守備をしたり、守備の選手が攻撃をしたりすることは往々にしてあることです。

だからといって、本来の役割が守備である選手が攻撃面での主張を多くすることは本来の役割をおざなりにしていると受け止められるケースが出てきます。
どんなに華麗なドリブルができる技術を持っていても、どんなに強烈なシュートを打つ能力を持っていたとしても、守備面での貢献度を評価された上でないと、高い評価を受けることはできません。

また、チームの方針にも左右されます。
チームが守備的な戦術であれば攻撃面での主張は優先順位が下がってくるでしょう。

このように自分の役割・ポジションや組織の方針・ビジョンによって、「私」の存在価値は変化します。

だから仕事について語る時は「私たち=組織・職場」としなければ独りよがりの主張になってしまいがちです。

組織や職場の価値観や考え方を理解・把握した上で、自分が活きる場面を想定した方がいいのかもしれません。

求人情報からだけではなかなか把握しづらいのも確かです。
できるだけ、面接等の場面で職場の方とお話をしてお互いが理解できるように努めましょう!


【相談日記】行動すれば何らかの結果はついてくる。~Sさん(60歳代前半・男性・無職)~

Sさん(60歳代前半・男性)は、長年勤めてきた会社を60歳を目前とした57歳で退職しました。退職の理由は、両親の介護のためです。
本当は定年まで勤め上げたかったのですが、近隣に両親の面倒を見る人もおらず、自分自身が買って出るしか選択肢はありませんでした。
両親の介護は5年に及びましたが、再び就職に向けて意欲を出したのが62歳の時でした。
しかし、今度は近くに住む親戚の介護が必要となり、両親の介護の経験も活かし、再び介護をする生活を送ることになったのです。

そして時は流れて64歳になった時に、再就職をめざして相談室を訪問されました。

約7年ものブランク期間があり、働くことに体や気持ちが慣れていない中での就職活動をはじめようと懸命に履歴書づくり等を行っていきました。

しかし、今度は自分自身の健康状態に不安が出てきたのです。
年を重ねると様々な症状が出てくるものなのですが、その症状は手術を行うことで快方に向かう類のものでした。

Sさんは、就職に向けた気持ちを盛り上げていたものの、病気の影響でモチベーションが下がってしまいました。

そして、術後3か月が経った時に再び相談室を訪れました。

Sさんは「身体は快方に向かっているが気持ちが乗ってこない」と不安を覚えていました。

そこで、最近の就職事情を説明するとともに、将来に向けて働くことへの希望や意志を確認していきました。
やはり細長くてもいいから働いていきたいとのお気持ちを汲むことができました。

身体も健康に向かい、時間もある。

Sさんとお話ししていて、就職に対する大きな阻害要因は気持ちの部分だけでした。

そこで、この年度末という時期も勘案して「今ですよ。動くのは。」とアドバイスしました。

「今」の時期を逃してしまうと、再スタートを切るタイミングをまた考えなければなりません。
そして、気が付けば時間だけが過ぎていた……という事態にもなりかねません。

今、冷静に考えて阻害する要因がないのであれば、青信号が点灯しているのです。

あとは行き先を決めて、進んでいくだけです。

Sさんは、それから精力的に求人情報を収集したり、応募書類の準備を行っています。

行動すれば何らかの結果がついてきます。

行動するのに必要なのは勇気と将来のビジョンと後押ししてくれる誰かなのかもしれません。
相談室では、みなさんの後押しをするような支援を心がけていますので、ぜひお気軽にご利用ください。


【コラム】感じるストレスをプラスのイメージで捉える

2019年がはじまって約1週間。今年も変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
西宮市中高年しごと相談室は、4日から通常通り開室しております。

さて、年の初めといえば、「計画を立てること」をする方も多いのではないでしょうか。
しかし、どうせ計画立ててもうまくいかないし……と嘆いている方も多い気がします。

では、なぜ計画通りに物事が進まないのでしょうか。

それは予期できないことが起こるからではないでしょうか。
起こることが予期できていれば、当然ながら予定通りに物事は進みます。

この予期できない出来事が起こると、路線変更を強いられることが多いです。
臨機応変に、柔軟に違うルートを見つけて、もともとの予定に近づける必要が出てきます。
もしくは目的地点を変更する必要があるでしょう。

このように、何らかの変更が必要となります。
したがって、予期できない出来事はストレスとしてジワリジワリと溜まっていくことになります。

このストレスは、マイナスのエネルギーを持つことが多いでしょう。
そうすると、日々の行動にもマイナスの影響が出てきます。

だから、計画通りに進まないとイライラしたりするのではないでしょうか。

では、どうしたらマイナスの影響を軽減できるのでしょうか。

それは、出来事を予期しておくことです。
計画通りに完璧に進むのではなく、途中でなんらかの障壁が出てくるであろうと予期しておくことにほかなりません。

そうすることで心に余裕も出てくるでしょう。

途中で出てくる何らかの障壁はストレスになるものです。
しかし、そのストレスをプラスのイメージで捉えることができれば良いのかもしれません。

マラソン選手は長い距離を走ります。
走り終えた後は、身体に大きなダメージを負っています。
これはストレスですよね。
でも、その痛みや疲れを癒して、また走り出そうとします。

それはストレスをプラスに捉えているからでしょう。
ストレスをマイナスに捉えていたら、走り出すことは無いと思います。

このように感じるストレスをどのように捉えるかによって、大きな違いが出てきます。

今年の目標のひとつに「感じるストレスをプラスのイメージで捉える」と付け加えてみてください。


【コラム】ビジョンを描くのか、積み上げるのか……

今年も年の瀬が迫ってきました。
求人の動向はニュースでも伝えられているとおり、求人倍率は高めを推移しています。
求人倍率は1.0倍を超えれば求職者の数が求人案件数を上回っていることを意味します。

じゃあ、「全員に働き口があるのではないか」となるでしょう。
数値上はその通りですが、求人案件は千差万別。短時間雇用も含まれています。

だから求職者の数は多少減りましたが、一定数は良い職場と巡り合えない状態が続いています。
もちろん、失業して間もない人も統計上の数値には含まれますので、現在も精力的に就職活動を行っている方もいると思います。

しかしながら、就職活動が長引いている人もいますし、就職したものの、現在の職場は不本意な気持ちで入社し、働きながら就職活動を行っている人もいるのではないでしょうか。

要するにミスマッチが起こっていることに他なりません。

さて、ミスマッチの原因を考えてみた時に、就職活動時の軸がないことがひとつの要因として挙げられます。
この軸とは何なのでしょう……。

それは端的に言うと、ビジョンや目的です。

物事を考える時、ビジョンや目的を掲げてから今やるべきことを逆算して考える人(ビジョン型)と目の前にあることをひとつひとつやっていって、その結果を求める人(積み上げ型)の大きく分けて2つのタイプになります。

ビジョン型の人は、目的に向かって、やるべきことが明確なので、次に何をしたらいいのかわかりやすい反面、ビジョンの描き方が自分と合っていないといつまで経っても目的地にたどり着きません。
たとえば、「火星に行くねん」とビジョンや目的を掲げたとしたら、「宇宙旅行の環境が整う」「宇宙旅行をするだけの財力を持ち合わせている」「宇宙で過ごす訓練を受ける」「宇宙で過ごす体力をつける」といった準備が必要となります。
みなさんも読んでわかった通り、「そんなんで火星に行けるわけないやん」と思ったでしょう。
もっと細かなステップがあって、もっと深い洞察力が必要となります。

逆に積み上げ型の人は、目の前にある課題をクリアしていって、どんどん成長はしていくのですが、周囲との共感が生まれにくいという側面を持ち合わせます。
たとえば、「とにかく体力をつける」と毎日筋トレや運動を行ったとしたら、どんどん体力自慢の人になっていくでしょう。しかし、その体力をどこに活かすかを考えていないと、ただただ体力がある人となり、周囲の人からも「体力だけつけてどうするんだろうね」と半ば冷ややかな目をされて、手を差し伸べることもしてもらえません。
ここでは何らかの目的やビジョンを示す必要がありますね。

そこで、ビジョン型と積み上げ型を両方持ち合わせることが大切なのではないでしょうか。

まずは積み上げ型で物事を考え、積み上がったものを確認しながら、ビジョンを描く。ビジョンを描いたら、積み上げ方を軌道修正して、ビジョンに近づけていく。また、積み上げを行って……と繰り返し繰り返し人は成長していくのかもしれません。

時にはビジョン型。時には積み上げ型。その両方の考え方を持つことが良い循環を生むと思います。

年末年始は求人の動向が一時的に止まります。
年が明けて年度末(3月)までは求人動向が一気に加速します。

その波に乗るためにも、有意義に年末年始をお過ごしください。

本年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

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【年末年始の開室状況】
2018年12月29日(土)~2019年1月3日(木)まで休室となります。
年内は、2018年12月28日(金)18時まで開室。
年始は、2019年1月4日(金)10時から開室です。


【コラム】字で自分を表現する

「字は体を表す」「書は人なり」という言葉があります。
字はその人を表現するひとつの情報であることがわかります。

昨今は、履歴書を手書きがいいのか、パソコンで書いてもいいのかというと、一昔前に比べて、パソコンで作成される方も増えた印象です。

手書きで書くと時間がかかりますし、間違えたら一からやり直し。
そうなると根気もなくなってきて、書類を送付することさえままならない状態になることもあります。

しかし、手書きの文字はその人を表します。自分の中にアピールする点が少ないと感じている方は手書きの履歴書を作成してみてはいかがでしょうか。
字は読みやすいに越したことはありませんが、美しい字よりも丁寧な字が求められます。
丁寧に一生懸命書いたことで、その想いは字に込められるでしょう。

このことは、写真にも同じことが言えます。
パソコンで作成されている方の中には、パソコンのデータ処理で写真画像を貼り付けている方もいますが、やはり写真は別で撮影して、貼り付ける方がよいと感じます。
写真もスナップ写真や使いまわしのものではなく、しっかり想いを込めて貼り付けましょう。

写真館で高い金額を払うことを勧めているわけではありません。
ひとつひとつ丁寧に応募書類を作成する方がいいのではないかということです。

応募書類を丁寧に手書きで作成すると、1時間から1時間半くらい時間を要します。

そのくらいの想いを込めて、自分をアピールするのもいいのかもしれません。


【コラム】モチベーションを電気にたとえてみた

就職活動を行う中で、なかなかモチベーションややる気が起きない時ってありませんか?
何をするにも億劫になったり、後回しにしたりすることもあるような気がします。
その間は、何もできない時間を過ごしてしまって後悔することもあるのではないでしょうか。

そこで、今回は電気にたとえて、状況を説き明かしていこうと思います。

電気と聞いて思いつく単語はどんなのがありますか?
発電、漏電、充電、放電、蓄電……

いろいろありますよね。

さて、モチベーションややる気が下がっている状態は、いわば使える電気量が少なくなっていることと同じ状態です。

すなわち、エネルギー不足です。

電気にたとえてエネルギーを満たせる方法を考えていきましょう。

まずわかりやすいのが、充電。
携帯電話の充電を思い浮かべていただければわかりますが、じっと電気が貯まるのを待ちます。
身体を休めたり、精神状態をリラックスさせる状態に近いかもしれません。
でも、時間がかかるのが難点かもしれませんね。

次に発電。
発電所では電気を作っています。災害用のラジオ等には取っ手を回して電気を作るものもありますよね。
要は、何らかの行動を起こして、電気=エネルギーを作るということです。
休みの日に寝ると体力は回復されますが、適度な運動を行うことでも体力回復につながりますよね。
だから、休んでばかりではなく、時には行動することもたいせつです。

他には、放電。
電気を貯めすぎたら適度に放電させないとパンクしてしまいます。
本来の意味とは違いますが、貯めたエネルギーの使いどころが無いと感じる場合は、趣味でもボランティアでも、放電することを心がけましょう。
発散しないと貯めこんでしまうことになり、力が入り過ぎてしまうことにもつながります。

あとは、蓄電。
エネルギーを貯めこむことですね。
これって実は非常時に役立つものかもしれません。
もしもの時のためにエネルギーを残しておく。
だから、日常的には少しずつ貯めていくものかもしれません。
勉強することや知識を蓄えることに近い意味ですね。

最後に漏電。
エネルギーを知らない間に、無意識にムダに使っている可能性です。
この漏電のような現象は、普段の生活に置き換えても発生することが多いですね。
「何もしてないのに疲れた」「なぜか時間が過ぎてしまった」
このような状況が起こる背景には、ムダなエネルギー消費をしている可能性があります。
一度、生活リズムなどの点検をしてみることで、見直しができると思います。

さて、このように日常生活を電気に置き換えてみましたが、いかがだったでしょうか。
意外と「発電する」ことに目が向いていないような気もします。

何らかの行動を起こすことでエネルギーを作り出すことに意識を向けてみることもいいかもしれません。


【相談日記】「年齢的に難しい」→「どうすればできるか」への転換~Kさん(50歳代後半・女性・無職)~

「事務職を希望します。」
相談室を利用される方からよく聞く言葉です。
Kさん(50歳代後半・女性・無職)からも同様の言葉を聞きました。
Kさんは、正社員で勤務をされていた経験がありますが、家族の介護のために退職し、介護に専念した後に、契約社員やパート・アルバイト職員として数か所の職場を転々としてきました。
しかし、いずれも雇用期間の定めがある職場であったため、1か所で5年を超えるキャリアを構築することなく、現在に至っています。

周囲の方からも、いくつかの相談窓口でも「年齢的に事務は難しい」と言われ、落ち込んでいたのですが、やはり自分自身では事務経験を活かし、積み上げていきたい意向を持っていました。

そこで、「事務だけにこだわることは視野を狭めてしまうことなので、事務以外の選択肢も視野に入れましょう。でも、優先的に事務職へのエントリーを行い、難しければ枠を広げていきましょう」という方針を立てました。

結果として、高齢者福祉施設の一般事務職に契約社員として採用が決定しました。

Kさんは、常に「年齢的に無理かも」「もっと若い人がほしいに決まっている」と消極的な姿勢でしたが、「どうすれば活躍できるか」「どうすれば採用につながるか」を考えるようにアドバイスを送りました。

また、Kさんは入念に求人企業について調べることを怠りませんでした。
職場見学が可能であれば、率先して出向き、合同面接会があれば参加し、インターネットで事前に企業の情報を収集し、実際に足を運び……と自分が年齢や経験という不利と思っている部分を払しょくしようと行動を起こしました。

いろんな人と話し、業界のことも知ることができました。働き方も知ることができました。現場で抱えている問題も知ることができました。

Kさんは、業界の経験者でもなければ、資格を保有しているわけでもありません。
素直に、能動的に行動した結果が採用に結びついたのかもしれません。

「○○だから無理」と決めつけて、行動を起こさなかったら結果は出なかったでしょう。
だから、今の自分ができうる限りのことをすることでしか、自分の未来を勝ち取ることができないのではないでしょうか。


【コラム】休むこともたいせつなことです

転職活動を行っていらっしゃる中で、考え方が窮屈になってる方が多い印象があります。

考え方が窮屈になっているというのは、「視野が狭くなっている」「考え方が浅くなっている」「自分本位で考えすぎている」と言い換えることもできます。

転職活動が前向きな理由でない場合も多々あると思います。
そんな時は、どうしても考え方が窮屈になりがちなのではないでしょうか。

転職は「未来を考えるための一大イベント」です。
だから、入念に考え、検討し、あらゆる想定をして臨むことが必要なのですが、気持ちが前向きでない場合は、「こなす」「やっつける」という認識になってしまっている場合が多いようです。

おそらく前向きな理由でない転職は、何らかの不満が前職在籍時にあったのだと思います。
そうすると、何らかのダメージを受けている可能性が高いと推測されます。
ダメージを受けた状態で、次のことを考えると考え方が窮屈になると思います。

ここではスポーツを例にして考えてみます。
スポーツ選手が足を骨折してしまった場合、治療を受け、患部を安静にし、治癒するまで待ちます。その後、徐々に元通りに動けるようにリハビリテーションを経て、実戦に復帰していきます。
もし、足を骨折した状態で無理をして、負荷の高いトレーニングや実戦を行い続けるとどうなるでしょうか。
もちろん自然治癒力があるので、時間をかければ元通りになることもありますが、おそらくケガの状態がひどくなってしまうケースも多いと思います。ましてや、本来のパフォーマンスを披露することは難しいのではないでしょうか。

こうして考えると、一旦休んで元通りのパフォーマンスができるまで待つこともたいせつなことです。
焦る気持ちが出てくるのはわかりますが、休んで、エネルギーを蓄え、次の行動に移るというプロセスを経ることで、より精度の高い思考や選択ができるのではないでしょうか。

しかし、ただ完全に元通りになるまで、待つのは時間がもったいないものです。
休むと言っても、一日中寝て暮らしていては身体はなまりますし、頭の回転も鈍くなってきます。

少し回復の兆しが見えたら、人と会ったり、次の方策を検討するための情報を収集したり、出歩くことで刺激を受けたり……と、行動を起こすことで前進していきましょう。

ダメージを受けたら、一旦休んでダメージの更なる悪化を食い止める。その後、リハビリテーションをして、元通りに近い状態までコンディションを整える。

その過程がキャリアの中で重要なポイントとなるかもしれません。

もちろん、「ほんの少しのダメージを受けただけでも休む」というのは休み癖がつきますので、気をつけてくださいね。


【相談日記】「とにかくやってみる。」こともたいせつ~Nさん(40歳代後半・男性・無職)~

Nさん(40歳代後半・男性・無職)は、高校を卒業後、事務職にて就職をしますが、会社の体制に悩まされ、数年で退職。その後、転職した会社で勤めている時に起業の夢が膨らみ、20歳代後半で飲食店を開業しました。

当初は、地元関西ではない地方で出店をし、地域の繁盛店となりました。約10年が経過した頃に家庭の事情で関西に戻り、新たに出店をすることに。

関西での出店や商売は初めてであったため、当初は戸惑いもありましたが、過去の成功経験を信じて店の経営を続けてきました。

地方出店のような繁盛を生み出すことはできませんでしたが、自分の味を追求する姿勢で徐々に常連客ができるようになりました。

しかし、ここ数年、自店の宣伝を広くしてこなかったためか、新たな常連客が減ってきました。
併せて、店舗経営の危機となるような出来事が続き、やむなく閉店をする決意をしたのです。

そこで、新たな人生を送ることになったNさん。
勧められるがままに、電気工事関連の職業訓練に通うことになります。

職業訓練に数か月通ってみて、新しい発見があり、興味を持ったものの、いざ修了が近づくと就職活動がうまく進みません。
そして、Nさんは受講中に取得した資格だけが手元に残り、修了することになりました。

実務経験もなく、年齢も40歳半ばを過ぎている自分がどのような職場で活かすことができるのか、だんだんわからなくなってきました。

そして、相談室に訪問されたのです。

Nさんは、接客と調理の技術を20数年間、経験してきました。
その中では、お客さんの笑顔やエール、自身の技術研さん等、高いモチベーションを持ちながら取り組めてきたことでしたが、今、全く違う分野への就業を求めている中で、なかなかモチベーションが上がりにくい状態になっています。

新たな職についてのイメージができないのか、過去の職に未練があるのか……。

いずれにせよ、新しい自分のキャリアをスタートする時です。
今までの自分自身の経験の中で似たような経験をしてきたこともあるでしょう。
苦難を乗り越えてきた経験もあるでしょう。

そのような履歴書の職歴欄では表現できない経験値が今後のNさんを支えてくれるはずだと思います。

Nさんとは、過去のキャリアに対して「俯瞰的に見つめなおしましょう」と、意見交換を重ね、半生を振り返りました。

振り返った中で、「はたらくことで実現したいこと」を整理していき、今後の就職活動に活かしていくことになりました。

Nさんに限らず、今までとは違うキャリアを歩もうと考えている人は多いです。
でも、その多くの方々が悩まれるのは「経験値のなさ」です。

経験値が少ないことで新しい自分の可能性を見出しにくい状態に陥っています。

時代はめまぐるしく変化をしていっています。
同じ職を続けていても、10年前とは周囲の環境に変化が訪れているはずです。

それらの変化がある以上、柔軟に順応していくことが今の時代に求められているのではないでしょうか。

Nさんと同じように、飲食店を長年経営されていた方が、廃業し、全く違う分野で活躍されている方も過去の相談者でいらっしゃいました。
その方は、次の言葉で覚悟と決意を持って、新しいフィールドへチャレンジをされました。

「とにかくやってみる。」と。


【コラム】志望動機の伝え方

応募書類を作成するときに悩む箇所として多くの方が挙げるのが志望動機です。

志望動機が書けないという方が多くいますが、書けない理由は大きく分けて2つあるように思えます。

ひとつ目は、「書きたい内容がいっぱいあって、まとまらない」タイプ。
ふたつ目は、「なんとなく応募しようと思っていて、本当に志望動機が見当たらない」タイプ。

このふたつ目のタイプに関しては、応募したいと思っているのに、理由が見えない、あるいは理由が本音過ぎる(収入を増やしたい、前の会社がイヤだったので、違うところに……等)のではないでしょうか。
この場合は、人生を左右する就職という事象を目の前にしているのですから、もう少し深く考える必要がありそうです。

ここでは、ひとつ目のタイプの方に対して志望動機のまとめかたをお伝えしたいと思います。

書きたい内容が多くある方にありがちな志望動機のパターンは、やってきたことを羅列する書き方です。

「私は事務職でファイル整理や会議録作成、来客応対を行ってきました。さらには、電話応対や出張の手配、営業担当者の連絡調整も行っていました。また、現金の管理や伝票の整理も行い、資料室で社内資料の整理にも精力的に取り組みました。そこで、貴社でもこれらの経験を活かして貢献したいと思います。」

このような感じです。

アピールしている内容が盛りだくさんですけど、「自分自身の特徴」の紹介ではなく、「事務職とは何をするのか」の紹介になってしまっています。そうなるとアピール度合いが低くなってしまいます。

そこで、「何をやってきたか」に併せて、「どのように取り組んだのか」を書く必要があります。
そして、自分らしさを出すためには、どんな評価を受けてきたのかも書き記しましょう。

これらを考えるためには、過去の職歴を思い出して、再確認する必要があります。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」

先方が求めている人物像をしっかり把握して、自分自身がその人物像に適しているとアピールする。

志望動機に限らず、自己PRでも、面接でお話しする時にも、たいせつな心がまえです。

さて、最後に志望動機の構成です。

志望動機は3つの段階に分けて構成しましょう。
まず最初に「自分自身の就職活動の目的や軸」を書き記します。
その次に「なぜその会社で働きたいと思ったか」を書きます。
最後に「求められている仕事内容ができる理由」を書いて締めていきます。

この三段構成を基本にして志望動機を書いてみましょう!
ライバルと違った面を先方に伝えられるかもしれませんよ!


【相談日記】これからの働き方を考える~Iさん(60歳代前半・男性・アルバイト)~

Iさん(60歳代前半・男性)は、長年印刷会社に勤めていましたが、体調を崩し、定年前に退職。その後、療養期間を経て、清掃会社に就職しました。
今までと同じ程度の給与を見込んで、夜勤の仕事に就くことになりました。

夜勤の仕事に就いて、3年が経とうとしている時に相談室を訪問されました。

「夜勤の仕事は慣れればできると思っていたけど、だんだん身体がしんどくなってきた」
「だから、昼間に働ける職に就きたいと考えている」
「でも、昼間に夜勤と同じ仕事をしても、同程度の給与が見込めない」

とのことでした。

確かに、夜勤と同じ内容で昼間に働くと同水準の給与は見込みにくくなってしまいます。

そこで「どんな技術やスキルが活かせそうですか?」と尋ねたところ、「過去に印刷業を経験したことがあるので、その経験を活かせるなら」と回答がありました。

印刷業の求人情報を閲覧してみましたが、仕事内容がIさんの経験と合致しない結果が多く出てきました。
それは、新しい技術を求められていたからです。
Iさんは、従前の方法で仕事をしていましたが、世の中は技術が進歩していて、扱う機械やソフトウェアが刻々と変化していっていたのです。

そのことを知ったIさんは、「何も残っていない……」と肩を落とすことになりました。

ここで、Iさんの選択肢は絞られてきました。

現在、勤めている会社を継続するか、同職種で昼間の仕事に移るが給与を抑えられるか、異職種で給与水準が保てる昼間の仕事に移るか……

Iさんは、幸いにも現在仕事に就いています。だから、考える時間は残されています。
それぞれの選択肢においてメリットとデメリットをじっくり考えることができます。

現在は、その思考の途中です。
岐路に立つ中でどのような選択が結果的に正しく、満足できるかが今後のIさんの行く末を左右するかもしれません。

このような悩みに対して、答えは存在しないと思います。
相談室では一緒に考え、悩み、自分が進むべき道を発見、気づくお手伝いができたらいいのだと思います。


【相談日記】今、できることは何ですか?~Aさん(50歳代後半・男性・無職)~

Aさん(50歳代後半・男性)は、約10年前に交通事故に遭い、仕事に支障をきたすようになり、3年前退職を余儀なくされました。営業職に就いていた時に事故に遭い、その後入院生活を経て、約1か月後に職場復帰しました。
職場復帰後は、もとの営業職に配属されました。しかし、事故の影響かなかなか今までの調子を取り戻せません。そこで、職場や医師との相談の上、休職をすることになりました。
休職から復帰後は、もとの営業職ではなく、資材管理を行う部署への転換の命が下りました。
Aさんは「自分が活躍できるなら…」と今まで携わったことが無い部署での仕事への異動を受け入れ、新たな仕事を始めました。

しかし、単純な作業のはずなのですが、ミスが多く、職場での立場も弱くなっていってしまいました。そして、何回かの休職をした後に、退職することになりました。

退職後は身体と心に静養を与え、次の職探しに向けての英気を養っていました。

そして、満を持して就職活動に取り掛かりました。

長年経験のあった営業職を中心に求人を探し、応募を行いましたが、一向に面接選考に進めません。

「50代の自分では難しいのかな……」と、半ばあきらめる気持ちと「今後、どうしたらいいのかな……」と、絶望感にも近い感情が入り混じってきました。

そこで、当相談室を訪問されました。

お話を聞いてみると「営業職がしたい」との希望を持っていらっしゃいました。
そこで「今、どんなことができますか?」と問いかけをしたところ、過去の営業職での実績を語っていただきました。
そしで、改めて「今、どんなことができますか?事故の影響で業務を進めることに支障が出たのであれば、今は事故に遭う前に得た実績は今現在において、できるとは言い難いのではないでしょうか」と問いかけました。
すると、「そうかもしれません。でも、それしか自分の実績は無いのです」とお答えがありました。
そこから事故に遭う前と後での比較を行いながら、事故後にできることを整理していきました。

その中で出てきたのがフォークリフトの運転でした。
多少ブランクはありますが、講習会に再度通って、運転知識や技能を再習得し、仕事探しの軸に据えたいと考えておられます。

現在は、フォークリフトの講習も終え、求人を検索し、応募する段階に至っています。
一度面接に行かれたようで、面接の内容を確認したところ、企業の方の反応もよく、期待が持てる状況でしたが、最終的に条件面での合意ができなかったとして、不採用となりました。
でも、営業職希望であった段階ではできなかった、「話を聞いてもらえる」ことに喜びを感じ、就職活動に精力的になっていっています。

今後もAさんを全力応援したいと思います。


【コラム】ゴール手前で失速しないために

みなさん。こんにちは。暑い日が続いていますが、水分補給などを小まめに行い、体調管理をしっかりしてくださいね。

さて、突然ですが、100m走はゴール前で失速しやすいそうです。

これは「もうすぐゴールだ」と思うことで、気が緩んでしまうことが原因なのだそうです。しかし、そうするとタイムが遅くなってしまいます。

アスリートと呼ばれる選手の方々は、ゴール前で失速しないようにゴール後の行動までを一連の流れとして捉えているそうで、ゴールテープを切る時点がゴールじゃないそうです。

これはスタートも一緒で、スタートの合図がある時がスタートではないようです。ユニフォームに着替えて、走る準備をしている段階からすでに一連の流れがスタートしているそうです。
そうすることでスタートの時点で必要以上に焦らなくても済み、ゴール前で速度を維持しながら駆け抜けることができるようです。

このことは就職活動に限らないですが、どんな場面でも当てはまることかもしれません。ここでは就職活動の場面を思い浮かべて当てはめていきたいと思います。

就職活動はやることが多くあります。履歴書や職務経歴書を書いたり、求人を探したり、面接を受けたりと……。でもこれらは一連の流れとして捉えましょう。
履歴書や職務経歴書を書くためには、過去のキャリアの整理や自己分析が必要ですし、求人を探すためには条件設定をしなければなりません。面接は非日常的な場面ですから、練習をしておくことも大切でしょう。
また、履歴書や職務経歴書は書いたら終わりではありません。せっかく書けたら応募しなければなりませんし、見直してより良い内容にブラッシュアップも必要になる時があるでしょう。求人も探すだけじゃなく、企業研究をしたり、実際に応募することもたいせつです。面接の場面も通過点でしかありません。

面接では「緊張してしまう」と多くの方が言います。緊張するのは当たり前なので、緊張しないようにすると考えるのではなく、緊張状態で自分自身を表現できるかに焦点を絞った方が良いかもしれません。
面接は家を出る時から始まっています。無職状態の人はビジネスシーンから遠ざかっているので尚更ですが、面接は「仕事モード」で臨む必要があります。家を出る時には仕事モードをオンにしてみましょう。電車に乗る時や街を歩く際も仕事モードです。
面接企業に着いたら、より仕事モードを強めていきましょう。面接官は求職者ばかりと会っているわけではありません。同僚や取引先の方等、仕事モード全開の方と日々会っている人たちです。その状態の中で仕事モードがオフになっている人と会ったらどう感じるでしょうか。やはり物足りなく感じるのではないでしょうか。

いざ面接がはじまってももちろん仕事モードです。自社でやってもらう仕事ができそうかどうかを判断されるわけですから……。

そして、面接が終わったからと言っても仕事モードをオフにしてはいけません。家に帰るまでオンの状態を維持しましょう。

家を出る時から家に帰るまでを仕事モードにしておくと、その間にあった面接は、通過点でしかありません。緊張が和らぐというより、緊張を意識し過ぎている場合じゃないので、面接自体を自然体で対応できる可能性が高まります。

100mのゴール前で失速してしまうのではなく、ゴールテープを速度を落とさずに駆け抜けてみる。そのためにはゴール後の行動までを一連の流れにする。こうすることで肝心な場面で失速せずに済みます。

もっと大きく見れば、就職活動自体も通過点です。みなさんのキャリアの中の一時でしかありません。就職活動後に新たな環境で活躍し、定着している自分を想像することができていれば良いのではないでしょうか。


【相談日記】何も手につかないんです~Mさん(40歳代後半・女性・無職)~

Mさん(40歳代後半・女性)は、退職後3か月経とうとしています。しかし、就職活動をしなければならないと思いつつも、時間だけが経過してしまっている状態です。

就職活動をしようと思うのですが、身が入りません。

そんな状況で相談室を訪れました。

今までの経歴を活かすことを考えるのですが、直近10年間は派遣社員として事務職を担っていて、「なんとなく10年間を過ごしてしまった」ようで、ウリとなるポイントを見出せない状態です。今からは派遣社員ではなく、直接雇用として働きたい意思を持っていますが、なかなかアピールできる素材を発見することができず、二の足を踏んでいる様子です。

そこで、過去のキャリアの中で一番自分が輝いていた時のエピソードをたずねると、「約15年前の新規事業の立ち上げ」での経験が挙がってきました。

その当時は、社員同士が切磋琢磨して、新規事業を立ち上げるために奮闘していたそうです。その一員として、最初は誰かのサポート役を担っていたのが、だんだんと責任ある仕事を任せられるようになり、最終的には全体のまとめ役として責務を果たすようになりました。

Mさんは「モチベーションが高く、四六時中仕事のことを考えていたし、視野も広かった」と当時を思い返します。

その状況を続けていくことができていれば、今になって悩まなくて済むのですが、約12年前に新規事業が立ち上がり、順調に滑り出したことを見届けた時に会社を離れる決断をしました。

新規事業の立ち上げは楽しく、やりがいのある業務でしたが、それと引き換えに激務で心身ともに休息を求めていたからです。

「今、考えると他にもやりようがあったと思うけど、当時はその環境から離れることが最優先だと考えてしまいました」

そこから10数年後の心境です。

当時のよいイメージを今後のキャリアに反映させたいと思っていますが、就職活動に意識を集中できない自分がいます。

そこで、「趣味でも、遊びでもいいから何かに夢中になる時ってありますか?」と問いかけると、「今はない」と回答がありました。

何かに夢中になる。

仕事でも勉強でもプライベートでも、何かに夢中になった経験はあると思います。
何かに夢中になることは、集中して取り組めている状況だと思います。

日々の暮らしの中で、何に対しても集中できていない状況では、就職活動に集中できるはずがありません。

無職の状態で「就職活動をしなければならない」と自分を追い込んでいる中では気ばかりが焦ります。
集中する準備ができていないのではないかと考えられます。

そのためには、就職活動に限らず「何かに夢中になる自分」を作り出すことで、「夢中になって集中する思考回路」が動き出すのではないでしょうか。
日々、どんなことに対しても少し夢中になれるモノがあれば、就職活動も併せて夢中になりやすくなるかもしれません。

Mさんは、映画に興味を持っているそうです。
誰かに深く語れるくらいに夢中になって、いきいきとした状態で就職活動に取り組むと、意外と近道かもしれませんね。


【相談日記】何をしたら正しいのかわからなくて、一歩が踏み出せない~Uさん(40歳代前半・女性・無職)~

Uさん(40歳代前半・女性・無職)は、美術系の学校を卒業後、一時は美術の道を本格的に歩もうとしますが、途中であきらめてしまいました。しかし、美術や芸術とかかわりながら働いていきたい希望を持っていました。
いくつかの会社を転々としている中で、直接的に美術や芸術にかかわれていない自分に対して、悔しい、空しい、怒りの感情が芽生えるようになりました。

前職は、博物館での仕事で事務を担当していましたが、他のスタッフが直接的に美術や芸術に関わっているのを見ると、目をそらして目の前の事務の仕事に集中する日々が続いていました。
やがて、事務の仕事をやっている中で限界が訪れ、体調を崩してしまいます。

そして体調を回復し、いざ就職活動を始めることになり、当相談室を訪れました。

訪れた当初は、自分の想いを前面に出すことはなく、「自分ができる仕事ならなんでもいい」「でも、やる気が起きない」といった様子でした。
だから、何をしたら正しいのかわからなくて、一歩が踏み出せない状況に陥っていました。

そこで「本当に自分がやってみたい仕事」を聞いていくことにしました。
すると出てくるのは、やはり学生時代に打ち込んだ美術や芸術に深くかかわる仕事でした。

でも具体的な仕事像は浮かんできませんし、自分自身のスキルについても自信がないようです。

もう少し具体化するために、足で行動することをおススメしました。
美術や芸術に関連する店や会社の情報を調べたり、足を運んだり、人に話を聞いたり……

約1か月後、相談室に報告がありました。

「自分が想う仕事像が見えてきた感じがします」

今までは自分自身の中で「美術・芸術」とは距離を置きながら物事を考えるようにしていましたが、今回の就職活動で再び「美術・芸術」との距離を縮め、一歩進めることができるようになってきています。

これからもUさんの就職活動を応援していきたいと思います。


【コラム】自分の持っている「資産」を活用しよう

みなさんは、負債を抱えていますか?それとも資産を持っていますか?
ここで言う「負債」「資産」というのは、会計面でのことではありません。自分が感じている幸福度や満足度のことをさしています。

幸福度や満足度が高ければ、たとえ収入が少なくても、たとえ孤独であっても、悩みや不安は少ないのかもしれません。もしくは一般的にネガティブと言われる要素もポジティブに捉えることができるのではないでしょうか。

ここでは、みなさんが何らかの不安や悩み、不満を持っている状態を「負債を抱えている」と捉えます。

負債を抱えた状態からスタートするとしたら、まず考えるのが「負債を返さなきゃ」ってことですよね。でも、負債を返すだけでは±(プラスマイナス)0の状態になっただけ。
本当はその先に、+(プラス)を作っていく必要があります。

+(プラス)とは資産のこと。ここで言う資産は、使えるリソース・資源のことです。
たとえば、体力もその一つですし、ネットワークも知識も時間もそれに当てはまります。資産がある程度増えてきたら、負債の象限に戻ることは回避できます。

そして、資産を増やすには何をするか……。投資・運用ですね。資産を活用して、増やしていく考え方です。

そのあたりが負債を抱えている時のゴールであったり、目標であったりするのではないでしょうか。負債の償却・返済をゴールにすると、ゴール寸前で息切れしてしまうこともあります。だから、負債の償却や返済はあくまでも通過点です。

ゴールを自分の資産を活用することに設定すること。すなわち、就職活動で思い浮かべる目標地点になります。

就職活動のゴールは、「就職すること」<「活躍すること」<「定着すること」と置いて、資産活用を考えてみましょう!


【相談日記】もう少し待てば、いい求人が出てくるかもしれない~Kさん(50歳代前半・男性・無職)~

Kさん(50歳代前半・男性)は、大学を卒業後、電子機器メーカーに技術職として勤めていました。しかし、リーマンショックの影響から退職し、違う会社に転職しました。電子機器を扱う会社でしたが、技術職ではなく品質管理が主な仕事でした。
Kさんは、その仕事にやりがいを感じていましたが、今から約5年前に両親の介護が必要となり、退職を余儀なくされ、以降介護中心の生活を送っていました。
昨年、介護の手が離れ、本格的に就職活動を行うことになり相談室を訪問されました。

Kさんは、電子機器に関する仕事に長年就いてきたため、その経験を活かしたい希望を持っていますが、なかなか求人の件数が少ないこともあって就職活動が停滞していることに悩んでいました。
求人を検索すると希望する職種が出てくるには出てくるのですが、求められている年齢や取り扱う製品やサービスの種類が違うことから、応募するまで至らない状況が続いていました。

そこで、違う職種も視野に入れて求職することを勧めてみました。
しかし、「せっかく今までやってきたのに、活かせないのは……。また、違う職種といっても何もできないと感じている。」とあくまでも経験した職にこだわりを持つ意思を持っていました。
とはいえ、Kさんが少ない求人を待っていてもなかなか就職が決まらないことも予想されたため、区切りとなるスケジュールを設定することとなりました。

その期間は2か月間。

そして、Kさんとは悔いのないように求職活動を行うことを約束して相談を終えました。

2か月後。
Kさんに活動の様子を確認することにしました。
するとKさんは今も求職活動を継続していました。この2か月間の様子を確認すると、やはり求人件数は少ないままであること、応募は数件したが全て不採用に終わったことの報告を受けました。

そこで、2か月前に話していた、「違う職種に目を向けてみること」について作戦を立てることになりました。
しかし、Kさんは渋い顔をしています。
どうしたのかと問うとKさんは、「今でも少ないながらも求人情報が出てくる時がある。もともと少ない中なので、該当する求人情報が出てくるのは貴重と感じている。だから、もう少し今の方針(電子機器関連の職探し)を進めていきたい」とのことでした。

求人が少ないことは2か月前にKさんも理解していたはずなのですが、たまに出てくる求人に「もしかしたらもう少し待てばよりよい求人情報が出てくるかもしれない」という期待感を持っているようです。

新たな変化について億劫になる気持ちはわかります。
自分の視野を広げて、BESTな選択だけでなく、BETTERな選択も必要なのではないでしょうか。
もう少し柔軟に物事を捉えてみると、違った道が待っているかもしれません。

「もう少し待てば、いい求人が出てくるかもしれない」

この方針を持ちつつも、二の矢、三の矢を放つ準備もしていきましょう!


【コラム】就職活動を魚釣りにたとえてみる。

就職活動ってどのように捉えたらいいのかわからない面がありますよね。
そこで、今回は就職活動を魚釣りにたとえてみることにしました。

こうして別のものに置き換えて捉えることで、シンプルに、かつ簡素にイメージができるようになります。いわば比喩・メタファ表現ですね。

まず、魚をどうしたいのか?というところから話は始まります。
魚を自分が手に入れる方法のことです。
買うことでも、もらうことでも、育てることでも、自分で釣ることでも手に入ります。

就職活動はこの内、「釣ること」に近いと考えられます。

さて、魚を釣るにはいろいろな指標を考えて臨まなければなりません。やみくもに釣ろうとしても釣れませんよね。

どんな指標があるのでしょうか。
どこで釣る?海?川?湖?
それもどんな海?川?湖?
そもそもどんな魚を釣りたいのか?
そもそもなんで魚を釣りたいのか?

このあたりは「目標を決める」ことになるのではないでしょうか。

もちろん、無理な目標は立てられません。
海外の良い漁場で大物を釣りたいと思ったとしても、実現可能性を考えれば無理な目標となることが高いでしょう。

目標を決めるためには、自分が何を持っているかを把握する必要があります。
使える時間は?持ってる釣り具は?漁場まで行く手段を確保できるか?

このあたりは「自己分析」に近いでしょうか。

そして魚を釣るための情報や知識も必要となります。
ターゲットとなる魚を釣るには、釣り竿やエサは何が有効か?沖から釣った方がいいのか?岸からでも釣れるのか?釣れる可能性が高い時間帯は?釣るためのコツは何か?

それに付随して、魚の特性も知ることになるでしょう。

いろいろな角度から釣れるための情報や知識を高めていきます。
ここは「企業や職場の研究」「相手が求める人物像の把握」にあたりますね。

さて、ここまでは机上の空論です。実践してみなければ何もはじまりません。
最初からうまくいかないことも多いでしょうけど、得られる情報や知識は格段に増えます。それもリアルな情報を得ることができます。

何回か釣りを経験することで、だんだん釣れるようになってきます。

ここで言う釣っている状態は、就職活動を行っていたり、働き始めたりすることをさします。

さて、ここまで釣りを就職活動や働くことに当てはめてみましたが、イメージは深まってきたでしょうか。

最後に、釣りは待つことや何回もチャレンジすることが必要です。
一回釣り糸を垂らしただけでは釣れないものですよね。
釣り糸を垂らして、竿を動かして、魚に食いついてもらうようにする。
ヒットしなければ、同じ動きで再チャレンジ。
エサがなくなれば、エサを補充する。
これの繰り返し。

繰り返す中で上達していくものです。

前に魚を手に入れる方法として「買うこと」「もらうこと」「育てること」「釣ること」を挙げましたが、当相談室では「魚の釣り方を伝える」ように支援をさせていただきたいと思っています。

みなさんは魚を釣りたいですか?


【相談日記】退職理由が伝えにくい~Gさん(50歳代後半・男性・無職)~

Gさん(50歳代後半・男性)は、前職を仕事上の人間関係で精神的な負担を抱え、退職することになりました。体調も回復し、新たに就職活動をはじめるために相談室を訪れました。

Gさんは、前職の退職理由を「面接で伝えなければならない」と強く思うあまり、就職活動が前に進まない状況に陥っていました。

そこで、なぜ面接で退職理由を伝えにくく感じるのかを問うたところ、「前向きにとらえてくれず、印象が良くないのではないか」と思っているようです。そして「仕事を任せられなさそう」と評価され、不採用になると感じているようです。

だから面接で退職理由をうまく話せるようになりたいと希望を持っていました。

しかし、Gさんは仕事ができる自信を持っています。
仕事ができる自信があるのにもかかわらず、仕事を任せられなさそうに見られることは、どこかで誤解が生じているのではないかと推測できます。

Gさんにそのことを告げると、「誤解をされたくない」と強く思っていました。その理由は、「自分が傷つく」「誤解をとくのが面倒くさい」からでした。

もちろん誤解されずに物事が伝わればいいですが、相手に誤解をされることは多々あります。
その時は、「誤解をとく」ことをしないと、誤解は解消されません。

しかし、誤解をとくことをあきらめていた時もありました。
この時、前職の退職理由の根底になることはこの「あきらめ」が原因であることもわかりました。

そして、今までの生きてきた中でうまくいかなかったときは、「あきらめ」を感じていた時が多かったことも知ることになります。

「あきらめ」は損得勘定で判断した結果から生まれるものでした。しかし、その結果は自分にとって、有益なものではなかったのです。

では、どうしたらいいのか……

そこで、「善し悪し」で考えてみると考え方がすっきりしました。

「自分が傷つきたくない」と「得」を選ぶと、結果は「悪」の感情になる。
自分が何かを成し遂げた時は、「損」な役回りをしていても「善」の感情になる。

Gさんの退職理由が伝えにくく感じる事柄に戻ります。

面接で退職理由を尋ねられることは、多いと聞きます。
だから、尋ねられることを前提として臨むべきかもしれません。

でもGさんは「善し悪し」で考えて面接に臨むと決意しました。

「退職理由を伝えて、誤解をされても、誤解をといて、仕事ができると強く伝える」

こうしてGさんの就職活動は再び動き出したのでした。


【相談日記】目標がなくなったら、取り残されてしまったように感じる~Kさん(40歳代後半・女性・アルバイト)~

Kさんは、働きながら家庭の家事や子どもの世話と両親の介護を抱えて生活を送っていました。時には、生活リズムに合わせた仕事に変えていきました。その生活を送り始めて10年が経った今、子どもが手を離れつつあり、また両親の介護の必要もなくなり、自分の時間が増えてきました。
しかし、今の自分が何かから取り残されてしまっているように感じています。

今までは、自分の欲求を押し殺していたけど、いざ時間があるとなると、何をしたらいいのかわからない。
増してや年齢も重なり、体力的にも昔よりも衰えを感じてきています。

今のままの働き方に違和感を感じているので、転職をしたいという希望を持ちつつも、何か武器になるものがあるのか?と自問自答すると、「今、通用するものは何もない」と答えが出てきてしまいます。でも、今の自分は好きになれないのです。
残りの人生を考えると、焦りが生まれて、何かしないといけないと思うのですが、何をしたらいいのかわからず、昔のように「まずはやってみよう!」という気持ちにはなれず、確実性を求めてしまっています。

周りは日々成長したり、変化したりしているのに、自分だけが何も進んでいないと感じれば感じるほど、空しくなり、絶望感を感じてしまいます。

そんなKさんに「ある意味、自由に物事を考えられるようになったのだから、歓迎すべきことではないんじゃないですか」と問いかけると、「子育てや介護など、何かに一生懸命になっていたからやってこれたけど、今は一生懸命になれるものがない」とありました。仕事でもいいし、趣味でもいいし、勉強でもいいし、何か「取り組めるもの」があれば違う動きになっているかもしれません。

Kさんには「自分が一番輝いていた時」「子育てや介護に捧げた10年間」「現在」を比較してもらいました。やはり、子育て、介護の期間を経て、仕事に対して努力することや新しい知識を取り込むこと、仕事へのモチベーションが下がってきているようでした。そして、「10年後の自分」がなりたい姿も併せて比較してもらいました。すると自分が一番輝いていた時の自分に近づきたいと思っているようでした。

今は、なかなか動けない自分がいますが、現在の自分を受け入れ、なりたい自分に近づけるように、一歩ずつ進んでいくKさんをこれからも応援したいと思います。


【コラム】適職の「職」は「職種」と「職場」にわけて考える

「適職を考えたい」そんなご希望を持って相談室に来られる方もいます。
適職というと、「あなたに向いてるのは〇〇職です」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

そこで、適職について考察を深めてみました。
適職という言葉の「職」って何を意味しているのでしょうか。
大きくわけて2つの意味があると思います。
それは「職種」と「職場」です。

職種については、事務職や営業職、製造職などのことで、この考え方はごく一般的なのではないでしょうか。

そしてもう一つの「職場」。
この職場という言葉の中には、その職場での働き方やスタンス、方針などのことで、いわゆる職場が持つ価値観にあたると考えます。
この価値観が自分と合うかどうかが非常に大切なのではないでしょうか。
また、価値観が合う職場では人間関係も自分と合う確率が高くなると思います。
もちろん、職場の中には価値観が違う人もいますから、全員の価値観がぴったり合っているというわけではありません。しかし、いずれ職場の価値観に合った人が中心的な存在になっていくと思います。

一つ目として述べた職種に関して考えることは、「自分ができるかどうか」と「その仕事をしたいかどうか」です。

できるかどうかという軸では、「やったことがあるからできる」「できそうだからできる」「がんばればできる」「相当がんばればできる」のどれに当てはまるでしょうか。

したいかどうかの軸では、「とても興味がある」「興味がまあまあある」「興味がなくはない」「興味を持とうと思えば持てる」のどれに当てはまるでしょうか。

この2つの軸で、「やったことがあるからできる」「できそうだからできる」と「とても興味がある」「興味がまあまあある」が重なる職種が自分の適職候補だと考えられます。

先に挙げた職場の価値観と合わせて考えていきましょう。

そして、最後に条件面で合致するかを考えます。就業場所、労働時間、休日などの「働く環境」と給与、昇給、雇用形態、役職などの「待遇」において検討をしていきます。

それらからピックアップできた求人情報をもとに積極的にエントリーしていきましょう!


【コラム】新しい環境になじむために

3月も中旬を過ぎました。
自分は変わらなくても、周囲の環境が変わり、併せて自分の環境も変化を余儀なくされる場合も多い時期になりました。
その場合でも、新しい環境にどのように順応できるかがポイントとなります。
まるで自分が取り残されてしまったかのように感じてしまうこともありますが、そこが踏ん張り時なのではないでしょうか。
いつまでも変わらない、変えない環境というのは、成長する機会がないと言っても過言ではないと思います。
また、環境は自分に合わされるのではなく、自分が合わせていくものなのではないでしょうか。

自分が身を置く環境によって、その人の感情や行動は変化します。時には、自分の実力以上のパフォーマンスを見せることも可能でしょう。また、逆も然りで、自分の実力が発揮できない場面もあるでしょう。しかし、そこであきらめるのではなく、「はじまり」だと捉えることによって、よりよい自分に向かっていけるのではないでしょうか。

「郷に入れば郷に従え」という昔から言われている格言があります。組織やコミュニティに属する際に必要なことだと思います。まずは相手の状況を把握し、その場に自分を合わせる。住んでいる場所や地域性がある場合は、どんなに価値観が違っても合わせていくことが求められますが、働く上での組織では、ある程度すり合わせが事前にできるので、価値観が全く違うというわけではないと思います。
そして、郷に入った後に、自分の個性を出していくものなのではないでしょうか。

「郷に入れば郷に従う。その後、自分を出す。」

職場や業務内容が求める人物像に近づくための伸びしろがどれだけあるのかが、就職活動で求職者と求人者のお互いが知りたいことなのではないでしょうか。

そのための応募書類であったり、面接選考であったりするのではないかと思います。

さて、冒頭にも話しましたが、環境が変わりやすい時期です。周囲に流されるわけでもなく、自分をしっかり持って、環境の変化に対応することが大切ですね。

今回が、今年度最後の配信となります。また次年度、よりみなさんに届く情報提供を行っていきたいと思います。


【相談日記】チャレンジしてみてわかることもある~Nさん(40歳代後半・女性・無職)~

Nさんは、約10年前から専業主婦として過ごしていましたが、今から2年前に時間の空きが見つかったことと将来のことを考えて、就職をする意思を持ちました。
そこで、介護職に就くことにし、資格取得をした後に、実際に働きはじめました。

主婦をしていた頃と比べると体力的にもきつく、時間のやりくりも大変だと痛感しました。そして、半年も経たずに退職することになってしまったのです。
それというのも「人材が不足しているから就職しやすい」といった理由で入職しており、覚悟を持ってなかったことが原因だと分析できました。もっと職場に対するイメージを膨らませることが大切だったのですね。

その後、再度就職活動をはじめようにも、方針が自分の中で定まらず、相談室にお越しになられました。

Nさんの第一声は「事務職に就きたいけど、ハードルが高いように感じる」ということでした。
そして事務職に就きたい理由をたずねると、「過去に経験があることと、体力的に楽そうだから」ということでした。

事務職は決して楽な仕事ではありません。
楽な仕事を探そうとすると結局職場は見つかりにくいのかもしれません。
給料をいただく以上、楽ではダメなんだと思います。

その状況の中で、派遣社員としてコールセンター職のオファーがあり、軽い気持ちでエントリーしたら受かったと報告がありました。
そして、事務職の幅を広げることと併せて仕事をすることに慣れることの両方を目的として挑戦してみることを提案しました。
また派遣社員は継続性が担保されにくい面もあるため、働きながら就職活動を行うことを勧めました。
もちろん、職場で想定される働き方を入念にシミュレーションしてから臨みました。

Nさんは、派遣社員として期間が3か月に限定されたコールセンターで勤め始めました。

2か月が経った頃に相談室を訪問されました。
現状を確認すると、「コールセンターの仕事をこなすのに精一杯」「体力的に余裕がなくなってきている」「就職活動をする時間がない」と当初の計画とは程遠い状況になっていました。

当初は「できる目標」として掲げていましたが、現実は違ったようで、想定よりも負担が多すぎました。
仕事内容が想定していたよりも厳しく、自分に合ってなかったようです。事前の想定が甘かったかと言えば、そうではなく、自分自身のことへの理解が甘かったようです。

Nさんは、今後働いていく自信を失いかけていました。
しかし、「できないことがわかった」「過度に無理をせずにできる仕事に挑もう」と目標や計画を自分の身の丈に合った内容に軌道修正していくことになりました。

これは一度チャレンジしたことで理解が深まったことだと思います。
経験をひとつずつ積み重ねていくことで、良い面も悪い面もわかっていくものだと思います。
思い切って行動すること。そして検証することで、方向性が定まっていくのかもしれません。


【コラム】とりあえず書き出してみる

就職活動中って何かに迷ったり、悩んだりする時が多くなりがちですよね。
人生の中で、大きなターニングポイントになる可能性があるのですから、当然のことだと思います。

しかし、迷いや悩みは解決の兆しを見えないままになるとだんだん不安要素が増えてくることもあります。

職業の選択や転職すべきかどうか、自分が何に向いているのか、自分が何をしたいのか……

このような不安を解消するためには、自分自身で不安の内容をしっかりと知り、受け止めることが大切です。

そのためには、まずは「とりあえず書き出してみる」ことをおススメします。

書き出してみることで「ストレス解消」「脳の活性化」「無意識への影響」があるそうです。

書くことで、自分の気持ちが見えるようになります。
客観的に自分を見ることにもつながりますし、ぐちゃぐちゃしたものの整理にもなります。
ストレスは、整理がつかない状態になることが大きな原因となるようです。

そして、書くときには脳が回転しますので、活性化にもつながります。
何らかのアイデアが出てきたり、思いもよらなかった解決策が浮かび上がってくるかもしれません。

さらには、迷いや悩みを冷静に捉えることができ、不安を作り上げる要素に直面することができます。
課題に対して意識を持つことは大変有効です。むしろ、意識的に捉えなければ解決には結びつきません。
一説では、人は95%の無意識で日常を過ごしているようです。残りの5%は意識的な行動となります。
常に意識下に置くと行動も変わってきますので、課題解決へとつながります。
もし、不安を安心に変換することができれば、意欲的になれるのではないでしょうか。

これらのプロセスを経ることで、不安要素は軽減していきます。
普段は不安要素を見ない、感じないようにしようと思っていても、どこかで現れます。
いっそのこと、不安要素を受け止めて、課題解決へアプローチした方が得策かもしれませんね。

また、いっぱい書き出すことで、頭に思い浮かんだことの抜けや漏れを防ぐことにもなります。
考えがまとまらない時も、多くの選択肢の中から選ぶ時も、頭の中がいっぱいになっていくと、ついつい抜けや漏れが出てくるものです。
その抜けや漏れが後で気づいた時には再び不安要素として現れることになり、再び考え直さないといけなくなります。
何度も同じことを考えていると、考えることに疲れてしまいますので、しっかり考えるためには、抜けや漏れを無くしておいた方がよいのではないでしょうか。

さて、書き出した後には、課題の認識や次の行動に向けた計画づくりをして、実践していかなければなりません。
相談室で一緒に考えることができますので、ぜひお越しください!


【相談日記】自分自身のやり方で就職活動を行う~Hさん(50歳代前半・男性・無職)~

Hさんは、数年前に体調を崩されて一時期療養生活を送っていらっしゃいましたが、体調も回復し、新たに職探しを始めています。
しかし、年齢が50歳代になったことと、療養のためのブランク期間があったことで、就職活動をどのように進めていいのか悩んでしまい、停滞気味です。

そんな時に就職活動を着実に進めていきたいとの思いで、相談室にお越しになられました。

まずは、就職活動の方向性を検討していくことになりました。

「どんな仕事に就きたいですか」「何をアピールできそうですか」「仕事を探す上で何を重視しますか」

これらの質問を投げかけてみましたが、自分自身がどのような方向に進みたいのかのアイデアが出てきません。

ここで、一旦掘り起こしていくことを止めて、過去に就いた仕事のやり方をお聞きしました。
Hさんは、企業に対してコンサルティングや提案等をされていた経験がありました。

そこで、今までの仕事のやり方を就職活動に取り入れてみてはどうかと提案しました。
自分自身を企業に対して提案していくように考えるのです。

商品やサービスの分析を行い、ニーズ把握を行い、企画提案をする。

このような流れをそのまま就職活動に当てはめると、自分自身の分析を行い、社会や企業が求める人物像を把握し、即戦力として活躍できる提案を応募書類に記載する。となります。

慣れているやり方で物事を考えた方が、スムーズに進むと考えました。
Hさんは、モチベーションが上がり、さっそく検討していくことになりました。

「就職活動は先が見えなく、不安に思い、ついネガティブな考えに至ってしまうのですが、この考え方で前向きに考えられそうです。」

と停滞気味だった就職活動が再び一歩進みだしました。

就職活動だからと言って、何か特別な方法ややり方があるわけではありません。
就職活動を行う中で、自分自身が今までやってきた経験を活かしながら、考えると比較的スムーズに進むのかもしれませんね。


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