はたらくノウハウ

【相談日記】目標がなくなったら、取り残されてしまったように感じる~Kさん(40歳代後半・女性・アルバイト)~

Kさんは、働きながら家庭の家事や子どもの世話と両親の介護を抱えて生活を送っていました。時には、生活リズムに合わせた仕事に変えていきました。その生活を送り始めて10年が経った今、子どもが手を離れつつあり、また両親の介護の必要もなくなり、自分の時間が増えてきました。
しかし、今の自分が何かから取り残されてしまっているように感じています。

今までは、自分の欲求を押し殺していたけど、いざ時間があるとなると、何をしたらいいのかわからない。
増してや年齢も重なり、体力的にも昔よりも衰えを感じてきています。

今のままの働き方に違和感を感じているので、転職をしたいという希望を持ちつつも、何か武器になるものがあるのか?と自問自答すると、「今、通用するものは何もない」と答えが出てきてしまいます。でも、今の自分は好きになれないのです。
残りの人生を考えると、焦りが生まれて、何かしないといけないと思うのですが、何をしたらいいのかわからず、昔のように「まずはやってみよう!」という気持ちにはなれず、確実性を求めてしまっています。

周りは日々成長したり、変化したりしているのに、自分だけが何も進んでいないと感じれば感じるほど、空しくなり、絶望感を感じてしまいます。

そんなKさんに「ある意味、自由に物事を考えられるようになったのだから、歓迎すべきことではないんじゃないですか」と問いかけると、「子育てや介護など、何かに一生懸命になっていたからやってこれたけど、今は一生懸命になれるものがない」とありました。仕事でもいいし、趣味でもいいし、勉強でもいいし、何か「取り組めるもの」があれば違う動きになっているかもしれません。

Kさんには「自分が一番輝いていた時」「子育てや介護に捧げた10年間」「現在」を比較してもらいました。やはり、子育て、介護の期間を経て、仕事に対して努力することや新しい知識を取り込むこと、仕事へのモチベーションが下がってきているようでした。そして、「10年後の自分」がなりたい姿も併せて比較してもらいました。すると自分が一番輝いていた時の自分に近づきたいと思っているようでした。

今は、なかなか動けない自分がいますが、現在の自分を受け入れ、なりたい自分に近づけるように、一歩ずつ進んでいくKさんをこれからも応援したいと思います。


【コラム】適職の「職」は「職種」と「職場」にわけて考える

「適職を考えたい」そんなご希望を持って相談室に来られる方もいます。
適職というと、「あなたに向いてるのは〇〇職です」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

そこで、適職について考察を深めてみました。
適職という言葉の「職」って何を意味しているのでしょうか。
大きくわけて2つの意味があると思います。
それは「職種」と「職場」です。

職種については、事務職や営業職、製造職などのことで、この考え方はごく一般的なのではないでしょうか。

そしてもう一つの「職場」。
この職場という言葉の中には、その職場での働き方やスタンス、方針などのことで、いわゆる職場が持つ価値観にあたると考えます。
この価値観が自分と合うかどうかが非常に大切なのではないでしょうか。
また、価値観が合う職場では人間関係も自分と合う確率が高くなると思います。
もちろん、職場の中には価値観が違う人もいますから、全員の価値観がぴったり合っているというわけではありません。しかし、いずれ職場の価値観に合った人が中心的な存在になっていくと思います。

一つ目として述べた職種に関して考えることは、「自分ができるかどうか」と「その仕事をしたいかどうか」です。

できるかどうかという軸では、「やったことがあるからできる」「できそうだからできる」「がんばればできる」「相当がんばればできる」のどれに当てはまるでしょうか。

したいかどうかの軸では、「とても興味がある」「興味がまあまあある」「興味がなくはない」「興味を持とうと思えば持てる」のどれに当てはまるでしょうか。

この2つの軸で、「やったことがあるからできる」「できそうだからできる」と「とても興味がある」「興味がまあまあある」が重なる職種が自分の適職候補だと考えられます。

先に挙げた職場の価値観と合わせて考えていきましょう。

そして、最後に条件面で合致するかを考えます。就業場所、労働時間、休日などの「働く環境」と給与、昇給、雇用形態、役職などの「待遇」において検討をしていきます。

それらからピックアップできた求人情報をもとに積極的にエントリーしていきましょう!


【コラム】新しい環境になじむために

3月も中旬を過ぎました。
自分は変わらなくても、周囲の環境が変わり、併せて自分の環境も変化を余儀なくされる場合も多い時期になりました。
その場合でも、新しい環境にどのように順応できるかがポイントとなります。
まるで自分が取り残されてしまったかのように感じてしまうこともありますが、そこが踏ん張り時なのではないでしょうか。
いつまでも変わらない、変えない環境というのは、成長する機会がないと言っても過言ではないと思います。
また、環境は自分に合わされるのではなく、自分が合わせていくものなのではないでしょうか。

自分が身を置く環境によって、その人の感情や行動は変化します。時には、自分の実力以上のパフォーマンスを見せることも可能でしょう。また、逆も然りで、自分の実力が発揮できない場面もあるでしょう。しかし、そこであきらめるのではなく、「はじまり」だと捉えることによって、よりよい自分に向かっていけるのではないでしょうか。

「郷に入れば郷に従え」という昔から言われている格言があります。組織やコミュニティに属する際に必要なことだと思います。まずは相手の状況を把握し、その場に自分を合わせる。住んでいる場所や地域性がある場合は、どんなに価値観が違っても合わせていくことが求められますが、働く上での組織では、ある程度すり合わせが事前にできるので、価値観が全く違うというわけではないと思います。
そして、郷に入った後に、自分の個性を出していくものなのではないでしょうか。

「郷に入れば郷に従う。その後、自分を出す。」

職場や業務内容が求める人物像に近づくための伸びしろがどれだけあるのかが、就職活動で求職者と求人者のお互いが知りたいことなのではないでしょうか。

そのための応募書類であったり、面接選考であったりするのではないかと思います。

さて、冒頭にも話しましたが、環境が変わりやすい時期です。周囲に流されるわけでもなく、自分をしっかり持って、環境の変化に対応することが大切ですね。

今回が、今年度最後の配信となります。また次年度、よりみなさんに届く情報提供を行っていきたいと思います。


【相談日記】チャレンジしてみてわかることもある~Nさん(40歳代後半・女性・無職)~

Nさんは、約10年前から専業主婦として過ごしていましたが、今から2年前に時間の空きが見つかったことと将来のことを考えて、就職をする意思を持ちました。
そこで、介護職に就くことにし、資格取得をした後に、実際に働きはじめました。

主婦をしていた頃と比べると体力的にもきつく、時間のやりくりも大変だと痛感しました。そして、半年も経たずに退職することになってしまったのです。
それというのも「人材が不足しているから就職しやすい」といった理由で入職しており、覚悟を持ってなかったことが原因だと分析できました。もっと職場に対するイメージを膨らませることが大切だったのですね。

その後、再度就職活動をはじめようにも、方針が自分の中で定まらず、相談室にお越しになられました。

Nさんの第一声は「事務職に就きたいけど、ハードルが高いように感じる」ということでした。
そして事務職に就きたい理由をたずねると、「過去に経験があることと、体力的に楽そうだから」ということでした。

事務職は決して楽な仕事ではありません。
楽な仕事を探そうとすると結局職場は見つかりにくいのかもしれません。
給料をいただく以上、楽ではダメなんだと思います。

その状況の中で、派遣社員としてコールセンター職のオファーがあり、軽い気持ちでエントリーしたら受かったと報告がありました。
そして、事務職の幅を広げることと併せて仕事をすることに慣れることの両方を目的として挑戦してみることを提案しました。
また派遣社員は継続性が担保されにくい面もあるため、働きながら就職活動を行うことを勧めました。
もちろん、職場で想定される働き方を入念にシミュレーションしてから臨みました。

Nさんは、派遣社員として期間が3か月に限定されたコールセンターで勤め始めました。

2か月が経った頃に相談室を訪問されました。
現状を確認すると、「コールセンターの仕事をこなすのに精一杯」「体力的に余裕がなくなってきている」「就職活動をする時間がない」と当初の計画とは程遠い状況になっていました。

当初は「できる目標」として掲げていましたが、現実は違ったようで、想定よりも負担が多すぎました。
仕事内容が想定していたよりも厳しく、自分に合ってなかったようです。事前の想定が甘かったかと言えば、そうではなく、自分自身のことへの理解が甘かったようです。

Nさんは、今後働いていく自信を失いかけていました。
しかし、「できないことがわかった」「過度に無理をせずにできる仕事に挑もう」と目標や計画を自分の身の丈に合った内容に軌道修正していくことになりました。

これは一度チャレンジしたことで理解が深まったことだと思います。
経験をひとつずつ積み重ねていくことで、良い面も悪い面もわかっていくものだと思います。
思い切って行動すること。そして検証することで、方向性が定まっていくのかもしれません。


【コラム】とりあえず書き出してみる

就職活動中って何かに迷ったり、悩んだりする時が多くなりがちですよね。
人生の中で、大きなターニングポイントになる可能性があるのですから、当然のことだと思います。

しかし、迷いや悩みは解決の兆しを見えないままになるとだんだん不安要素が増えてくることもあります。

職業の選択や転職すべきかどうか、自分が何に向いているのか、自分が何をしたいのか……

このような不安を解消するためには、自分自身で不安の内容をしっかりと知り、受け止めることが大切です。

そのためには、まずは「とりあえず書き出してみる」ことをおススメします。

書き出してみることで「ストレス解消」「脳の活性化」「無意識への影響」があるそうです。

書くことで、自分の気持ちが見えるようになります。
客観的に自分を見ることにもつながりますし、ぐちゃぐちゃしたものの整理にもなります。
ストレスは、整理がつかない状態になることが大きな原因となるようです。

そして、書くときには脳が回転しますので、活性化にもつながります。
何らかのアイデアが出てきたり、思いもよらなかった解決策が浮かび上がってくるかもしれません。

さらには、迷いや悩みを冷静に捉えることができ、不安を作り上げる要素に直面することができます。
課題に対して意識を持つことは大変有効です。むしろ、意識的に捉えなければ解決には結びつきません。
一説では、人は95%の無意識で日常を過ごしているようです。残りの5%は意識的な行動となります。
常に意識下に置くと行動も変わってきますので、課題解決へとつながります。
もし、不安を安心に変換することができれば、意欲的になれるのではないでしょうか。

これらのプロセスを経ることで、不安要素は軽減していきます。
普段は不安要素を見ない、感じないようにしようと思っていても、どこかで現れます。
いっそのこと、不安要素を受け止めて、課題解決へアプローチした方が得策かもしれませんね。

また、いっぱい書き出すことで、頭に思い浮かんだことの抜けや漏れを防ぐことにもなります。
考えがまとまらない時も、多くの選択肢の中から選ぶ時も、頭の中がいっぱいになっていくと、ついつい抜けや漏れが出てくるものです。
その抜けや漏れが後で気づいた時には再び不安要素として現れることになり、再び考え直さないといけなくなります。
何度も同じことを考えていると、考えることに疲れてしまいますので、しっかり考えるためには、抜けや漏れを無くしておいた方がよいのではないでしょうか。

さて、書き出した後には、課題の認識や次の行動に向けた計画づくりをして、実践していかなければなりません。
相談室で一緒に考えることができますので、ぜひお越しください!


【相談日記】自分自身のやり方で就職活動を行う~Hさん(50歳代前半・男性・無職)~

Hさんは、数年前に体調を崩されて一時期療養生活を送っていらっしゃいましたが、体調も回復し、新たに職探しを始めています。
しかし、年齢が50歳代になったことと、療養のためのブランク期間があったことで、就職活動をどのように進めていいのか悩んでしまい、停滞気味です。

そんな時に就職活動を着実に進めていきたいとの思いで、相談室にお越しになられました。

まずは、就職活動の方向性を検討していくことになりました。

「どんな仕事に就きたいですか」「何をアピールできそうですか」「仕事を探す上で何を重視しますか」

これらの質問を投げかけてみましたが、自分自身がどのような方向に進みたいのかのアイデアが出てきません。

ここで、一旦掘り起こしていくことを止めて、過去に就いた仕事のやり方をお聞きしました。
Hさんは、企業に対してコンサルティングや提案等をされていた経験がありました。

そこで、今までの仕事のやり方を就職活動に取り入れてみてはどうかと提案しました。
自分自身を企業に対して提案していくように考えるのです。

商品やサービスの分析を行い、ニーズ把握を行い、企画提案をする。

このような流れをそのまま就職活動に当てはめると、自分自身の分析を行い、社会や企業が求める人物像を把握し、即戦力として活躍できる提案を応募書類に記載する。となります。

慣れているやり方で物事を考えた方が、スムーズに進むと考えました。
Hさんは、モチベーションが上がり、さっそく検討していくことになりました。

「就職活動は先が見えなく、不安に思い、ついネガティブな考えに至ってしまうのですが、この考え方で前向きに考えられそうです。」

と停滞気味だった就職活動が再び一歩進みだしました。

就職活動だからと言って、何か特別な方法ややり方があるわけではありません。
就職活動を行う中で、自分自身が今までやってきた経験を活かしながら、考えると比較的スムーズに進むのかもしれませんね。


【コラム】自分を活かせる求人にチャレンジを

新年を迎え、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
年末年始は求人や採用に関する業務が停滞することが多いものですが、今から年度末に向けて活発に動き出すと予測されます。
求人数も増えますが、就職活動を行う方の人数も増えていきますので、しっかりと情報をチェックしながら進めていきましょう。

さて、求人の探し方についての相談を受けることも多いのですが、「できるかどうかわからない仕事内容」にチャレンジする方もいるように思えます。
チャレンジすること自体は大切なことなのですが、「できるかどうかわからないこと」は自分にとっても、相手にとってもリスクを伴うものです。

未経験でもいいので、これから育成していく方針を掲げている場合はいいでしょうが、即戦力として期待されている場合は、「できる」「できそう」といった仕事ができる可能性が高い人が好まれると思います。そんな時にライバルが強いと太刀打ちできません。

提示された仕事内容をある程度理解して、働くイメージを持てていないと、いざ仕事をはじめても期待通りとはいかないのではないでしょうか。

また、求人票等に提示されている仕事内容は、字数制限があったり、文章だけでは表現しにくい内容もあったりして、全て記載されているわけではないと考えられます。
まだ見えていない仕事内容が多く存在するのです。

見えていない仕事内容の一つとして、その会社に存在する慣習や同僚との人間関係のあり方、仕事の進め方など、企業文化と言われるものに融合していくことが挙げられます。
いくら業務に対するスキルがあっても、職場になじむことができないと、活躍度は低いのではないでしょうか。

そして、年代的に、ポジション的に、マネジメントを求めれらる場合は、経営者感覚を持ち合わせているかどうかも重要になってきます。
このような内容は求人票に詳細が記載されていないことが多いものです。

従って、見えている求人情報は表面的であることが多く、この部分で「できるかどうかわからない」状態であるとお互いが期待外れになってしまう可能性があります。

だからある程度、提示された仕事内容に対して「できる」という感覚を持ち合わせた上で、企業や職場との相性を見極めることが必要なのではないでしょうか。
その業務ができるかどうかは、過去の経歴や保有しているスキル・資格で把握することができます。企業や職場との相性は、応募書類に「個性」を表現したり、面接時にコミュニケーションをとることで、お互いが見極めることになっていくと思います。

みなさんが活躍できる職場を探すために、背伸びをし過ぎる求人にチャレンジするのではなく、自分を活かせる求人にチャレンジすることが必要なのではないでしょうか。


【相談日記】「書かされていた書類」から「人に見せたい書類」へ~Uさん(40歳代後半・男性・無職)~

Uさんは、前職でデザイン関連の仕事を長年勤めていましたが、会社の経営状態が良くなく、自身がいた部署が閉鎖される見通しとなり、退職を余儀なくされました。
その後、就職活動をはじめるものの、専門的な職であるためなかなかピッタリとしたものが見つからず、活動が停滞気味になっています。
そんな時、就職活動を一歩でも進めるためのヒントを探しに、相談室を訪れました。

今まで応募書類を送れど送れど、面接に呼ばれることは皆無であったため、応募書類の見直しからスタートすることになりました。
応募書類は、過去の数社での経歴が一覧になって書かれておりました。しかし、その会社のことはよくわかるのですが、肝心のUさんについての人物像が見えにくいものでした。Uさんが何をしたのか、どんなデザインをしていたのか、どんな役割を担っていたのか……これらの情報がなく、製作したモノの情報がびっしりと書かれていたのです。

そこで、「受ける会社に自己紹介をするならどのようにしますか?」と問いかけたところ、デザインに関する想いや社内での役割などを語っていただけました。「そうです。その内容こそが応募書類に記載すべき事項なのです。」とお伝えすると、「今まで応募書類は“書かされている”感じでしたが、相手が読みたくて、さらに自分が書きたい内容を書くのですね。」と理解していただけました。

また、今までのマネジメント経験を問うと、「3人の部下がいて……」という話になりましたが、よくよく聞いてみると部署を超えた10人程度の人とプロジェクトを進行していたことがわかりました。律儀に考えれば、自分が所属している部署の人数を伝えたくなるのですが、本質は10人のチームで動いていたことになります。そこで書き方を工夫して10人のチームでの役割を明確に記すことにしました。

さらには、デザイン関連のお仕事なので、応募書類を自由に表現をすることを提案しました。もちろん、決められた内容を漏れなく記す必要があります。その上で、デザインセンスを活かし表現することで個性を出すことを考えたのです。

そして、「書かされていた書類」から「人に見せたい書類」へと変化していきました。

しばらくして、Uさんから報告がありました。今まで面接に呼ばれなかったのが、突然2件から面接のお知らせが来たと。もちろん時期的なことが影響しているのかもしれませんが、Uさんは充実感を持って就職活動に臨むようになったのは、表情から見てとれました。

ここからが正念場です。いくら書類選考が通過するようになったとしても、面接選考をクリアして、採用を勝ち取り、職場で活躍しなければ、元も子もありません。そんなUさんをこれからも応援していきたいと思います。


【コラム】自分が行き着いた先がゴール

よく「目標を決めましょう」「ゴールを決めましょう」と言われることがあります。
そんな時、目標やゴールを決められないことが多々生じます。
また、目標やゴールを思い浮かべたとしても、どうせ無理だな……と考えを消してしまうこともあると思います。

「○○になりたい」「▲▲な状態にしたい」といった目標やゴールは、設定した方が前に進みやすいですが、設定できない場合はどうしたらいいのでしょうか。

そこで、まずは身近な「変化」に挑戦してみましょう。
今の自分の中で持っている悪い習慣や嫌いな部分を変えてみるのです。
変えるには意識することが必要です。
普段できていないことやついついやってしまうことなどを良い習慣として行うことです。

それを「歯みがきをする」「顔を洗う」くらいの日常の一コマとなるくらいまで、習慣化できればOKです。

たとえば「何事も一生懸命になる」「チャレンジする気持ちを持ち続ける」といったことでしょうか。
このように以前はできていたのに、今はできなくなってしまっていることを設定すると良いでしょう。

それが現在の自分へのルールです。
ルールを守って進んでいけば、自分がめざしたい方向に無意識に進んでいくでしょう。

もちろん自分の中の悪習慣を変えているわけですから、良い方向に進んでいきます。

そのような状態を続けていくと、目標やゴールが見えてくることがあります。

「自分が行き着いた先がゴールに近い場所」なのです。

何気なく進んでいく先の方向性が良い方向であれば、それは目標やゴールに向かって進んでいることにイコールなのではないでしょうか。

大きな遠くの目標やゴールが設定できない場合は、身近な変化を自分のルールとして設定し、そのルールに従って行動する。
そうすると意外と近くに目標やゴールが見えてくるかもしれません。


【相談日記】良い循環を生み出そう~Hさん(40歳代前半・男性・無職)~

Hさんは、前職を5年前に辞めて以来、職に就いていません。人間関係に不信感を持ったことが退職の理由なのですが、次なる就職にも人間関係がうまくいくかどうか不安に思っている間に時間が過ぎていってしまいました。その中でも「就職をしなければ」との思いから約半年前、相談室を訪問されました。
当時は「自分がどのような方向に進んでいいのかわからない」「自分にできることはない」と自分自身に自信がない状態でした。
それは「就職をしなければいけない」という焦りや「どうせいい職場になんていけない」という諦め、「また人間関係で困るかもしれない」という不安が入り混じっていて、一歩の踏み出し方に躊躇しているようでした。
そこで、立ち止まっている状態を解消するために、何かの行動をしてみることを提案してみました。

本を読む、情報を得る、サークル活動をする、ボランティア活動をする……

何らかの行動を一日のスケジュールに入れるで、動かない日を少なくしていきました。
しかし、一向に明るい光が差し込むことはありませんでした。

そんな日々を続けていたある日。ついに希望の光が差し込みます。
ある日の新聞の記事で、自分が共感できる仕事のことが載っていたのです。

その仕事のことをインターネットで調べました。今まで何かを深く調べてみようと思い、行動をしたことがなかったのにもかかわらず……。

調べていくうちに、自分がやりたい仕事であること、自分の年齢でもチャンスがあること、仕事に就くためには資格取得が必要であること等が次々とわかってきました。

そして、相談室を訪問された際に「自分のやりたいことが見つかりました!」と今までにない良い表情でお話をされました。
半年前とは比べ物にならない表情です。

それまでは立てられなかった就職に至るまでの計画を順調に立て、現在は順調にクリアしていっています。
まだまだ挑戦は始まったばかりですが、目標に向けての支援を全力で行いたいと思います。

人は何かに夢中になるとイキイキとしてきます。
イキイキすると周りがサポートをしてくれるようになります。
その励みを受けて、もっとがんばろうとします。
そして小さいかもしれませんが、成果や成功体験が出てきます。

このように良い循環で進んでいくことで苦しいこともしんどいことも過程として楽しんでいけるのではないでしょうか。


【コラム】悪い循環・習慣を断ち切るために

「繰り返してしまう……」こうつぶやいている方も多いのではないでしょうか。
繰り返すこと自体は「良いこと」なら継続して行うべきですし、「悪いこと」なら改善すべきところですね。

先ほどのつぶやきは主に「悪いこと」を繰り返している時に口に出してしまいそうですね。

行動を繰り返すことは「何もしていない状態から、何かを始め、続けて行うこと」です。

たとえば、転職。
とある会社に就職した時に、転職をすると転職を1回したと記録されます。また転職をすると転職を2回したと記録されることになります。
みなさんも経験あるかもしれませんが、転職はあまり良いイメージでない場合もあります。だから1回目の転職を決意し、行動に移す際には多くの悩みや不安と葛藤しながら、決断を下したのだと思います。
そして「次こそは転職せずにがんばろう!」と心に誓いながら、新たな環境を求めて就職活動を行うはずです。

就職活動を経て、新たな職場での勤務がスタートし、しばらくすると「自分が思い描いた職場と違う」といった理由で、再び転職をしたいと思うようになる方もいます。
そして勤めている会社を退職し、転職活動を行ってしまいます。ここで2回目の転職が記録されてしまいます。
あとは、転職を繰り返すパターンになり、気が付けば転職回数が多くなるといった状況に陥ってしまいます。

物事は繰り返されることで、その回数が増えてしまうのです。

大変回りくどい言い方をしましたが、「0(ゼロ)の状態から1にして、1を2にする、2を3にすると回数が飛躍的に伸びてしまう」のです。

良いことでも悪いことでも同じようなパターンで繰り返していきます。

それは、習慣化されていくことを意味します。
悪いことを習慣化させていくと、より悪い方向へと進んでいきます。
これは避けたいことですね。

ではどのようにしたらいいのか。

それは良い習慣をつけていくことしかありません。習慣の上書き保存です。

先の転職の例で言いますと、悪い習慣は2回目の転職時に大きく発生したと考えられます。
2回目の転職をする時に、「退職する」という選択肢を早くから頭の中に出してしまった時点で、職場に定着する意識は少なくなるでしょう。

本来ならば「職場に定着するためにはどうしたらいいのか」という命題に向けて思考を深めていくものですが、その時点で「退職もやむなし」と選択肢を出してしまったら、安易に退職への道を選びがちです。

ここでは踏ん張って、職場に定着する方法を熟考すべきですし、そのような行動を行うべきです。
踏ん張れれば、次の転職はそもそもなくなり、転職回数が増えていくことはありません。

「転職する習慣」が「定着する習慣」へと変わっていくのです。

今、就職活動をしている中でネガティブな状況が循環していたり、習慣化されているようであれば、ポジティブな新たな習慣で上書きして、良い循環に書き換えていくことが必要となります。

普段のささいな行動のひとつひとつを良い行動へと転換していくことで、良い未来が待っているのかもしれません。


【相談日記】これからの10年を考える~Hさん(40歳代前半・女性・アルバイト)~

Hさんは、現在アルバイトで働いていますが、今後のキャリア形成に悩んでいます。
今まで、定着して働いた仕事がなく、周囲に流されて職場を転々としてきました。
しかし、そんな自分にイヤな思いもしていたのです。

「自分の意思で何かを決めたいと思っていても、周囲の意見に納得してしまって、その道に進むのだけど、後悔することが多い」

そうして過ごしてきた20年間を変えたいと思うようになりました。

「何かやりたいことはありますか?」
この問いかけに、次のように回答がありました。

「やりたいことは考えられない。自分の能力から考えると、”できる”仕事もないのではないかと思う」

では現在勤めているアルバイトは”できる”仕事なので、継続することを勧めましたが、将来ずっとその仕事をしていたい希望はないそうです。

そこで、興味を持つことを掘り下げることにしました。

芸術分野に興味を持っているようなので、関連した商材や商品を扱っている業種の中でいくつかの職種を抽出し、見ていただきました。
すると、興味を少し持っていただけたのか、具体的な質問が出てきました。

「これって、どんなお客さんを相手にするのですかね?」「商品知識ってどのくらい必要なのでしょう」「どんなやり方で商売しているのかわかります?」……

それまでは求人情報の中でも、待遇条件や仕事内容に記載されている表面的な内容でしか判断してこなかったのですが、ちょっと目線が変わりました。

その職場で働くことができるか。自立した働き方をイメージできるか。

今後の10年を考えると、職場で機能的(企業のミッションが達成でき、かつ、自分の満足度も高くなる)に働くことができるようにならないといけません。
機能的に働くには、職場に依存した働き方ではダメなのです。

Hさんは、今まで燻っていた自分の殻を徐々に割って、違う自分への変化を遂げようとしています。

そうして新しい生き方や考え方、働き方が生まれ、職場に定着することができるのではないでしょうか。

今後の就職活動も相談室としてサポートを全力で行いたいと思います。


【コラム】相手に安心感を与えることが大切です

求人情報って、どんな点を見ていますか?条件面、待遇面を見て〇か×かをつけている人もいるのではないでしょうか。その時、職場で働いている自分を想像していますか?

「求人情報の中に記載してある限られた情報だけではイメージできない」と言われる方もいると思いますが、企業のホームページを参照したり、会社案内を参照にしたり、実際に訪問してみたりと、いろいろな方法でイメージを膨らませることができます。

冒頭でも話した通り、「職場で働いている自分」を自分自身で想像できないと、当然相手も想像できないと考えてよいのではないでしょうか。
特に即戦力が求められている場合は、働き方を両者がイメージできないと採用には至りにくいのではないでしょうか。

どんな目標に向かって、どんな目的で、どんな業務を、どんな方法・手段で行うのかをイメージできていないと、応募書類の文面や面接での応対時に自信がないものになってしまいます。また、自分が考えていることと相手が捉えることにギャップが生まれ、誤解を招くことにつながるかもしれません。

求人情報から得られる情報が少ないと嘆く前に、自分自身の情報を多く、深く伝えるようにしましょう。
そうすると、相手からの情報もより多く、深くなっていくのではないでしょうか。

就職活動では常にライバルが存在します。自分よりも経歴が長い人、優位な資格を持っている人、体力が多い人、伸びしろが多くある人……

そのような人たちと競い合って、採用枠を勝ち取るわけですから、一筋縄でいかないものです。

そこでは、相手の不安感を無くし、安心感を与えることが1つの突破口ではないでしょうか。
「この人となら一緒に働けそうだ」という安心感を与えるためには、まずは情報開示が大切です。
単に履歴や保有資格を羅列するのではなく、どんな場面で、どんな働き方をしてきたのか。それは今後、どのように活用できると考えるのかをしっかり伝えることが重要です。

企業側の不採用にする理由は「なんとなく」といった曖昧な理由であることが多いそうです。この「なんとなく」は、情報が不足しているが故の結論ではないでしょうか。雇う企業側も活躍してくれそうだと確信して、採用を決めたいと考えるはずです。

もちろん、本当の答えは「働いてみてから」しか出ませんが、採用選考の時点でお互いが納得できていることが、最低限のスタートラインであると考えられます。

「自分をどのように表現したらいいかわからない」と思った方は、身の丈に合った自己表現を一緒に考えますので、ぜひとも相談室にお越しください。


【相談日記】選択肢を広げてみる~Mさん(50歳代前半・男性・派遣社員)~

Mさんは、長年勤めた営業職を退職し、福祉業界に転身しました。年齢の影響もあってか、派遣社員として現在勤務しています。
派遣社員として勤務している中で「直接雇用で雇われるようになる」という目標を立てました。

ちょうどそのタイミングで相談室にお越しになられたのです。

現在の派遣社員で勤務している職場では直接雇用に転身できる可能性が無いそうです。
そこで、派遣社員から脱却し、直接雇用の道を探りたいと考えています。

約1年半の福祉業界での経験から、今からは自分の年齢も考慮して、キャリアプランを立てたいとのことです。

その結果「求人情報が見当たらない」となり、壁にぶつかってしまいました。

福祉業界と一言で言っても、幅が広く、様々な関わり方があります。
対象としている人、行う業務、それに付随する労働条件……

そこで、Mさんに「自分が福祉業界で誰を幸せにしたいですか?」と問いかけました。

するとMさんは答えが出てきません。

今まで勤めてきた福祉施設では、「担当を任された業務を指示通りに行う」ことが多く、自ら考え、行動する余地がなかったと言います。
だから急に答えが出てきませんでした。

しばらくすると「福祉施設の利用者の家族の支えをしたい」と答えが出てきました。

その後、いろいろとお話をしていきましたが、この答えが達成できる道を探っていくことになりました。

そのためには、Mさんの知識や見聞が狭いように感じます。そこで、福祉業界に携わる機関や人を洗い出して、それぞれの役割を考えていくことになりました。

Mさんは、もともと営業職であったため、「自ら考え、行動すること」が得意でした。現在は、福祉業界について様々なところに出かけ、話を聞き、自分の方向性を定めるための情報収集を行っています。

このように、「求人情報が見当たらないのは、自分の方向性が定まらず、なんとなく求人情報が自分と合わないと感じた」ことから生まれた不安・悩みでした。

Mさんは、今後、自分が就こうとしている業界像を把握し、自分が達成したい職種について考察し、行動することになります。
選択肢を広く考え、絞り込んでいく過程を、持ち前の行動力で過ごしていっていただければと思います。


【コラム】人生グラフをつくってみよう!

キャリアの棚卸しをする時に役立つのが人生グラフです。人生グラフは、自分が今まで生きてきた人生を折れ線グラフで表現するものです。横軸に年齢を、縦軸に満足度や幸福度を設定して描いていきます。

描いてみると、折れ線が折れているポイントがあると思います。その時には、「何か」が起こっているのだと推測できます。いわゆるターニングポイントです。そのターニングポイントで何が起こったかをグラフに書き記します。

グラフが描けたら、上昇している箇所と下降している箇所に目を向けましょう。

上昇している箇所は、「成功」「躍進」「できた」「成果」「評価」「感謝」というキーワードに類するものがありそうです。
逆に、下降している箇所は、「失敗」「後退」「苦手」「叱責」「不評」「逃亡」というキーワードに類するものがありそうです。

まずは上昇している箇所を注意深く見ていきましょう。
ここでは、「自分が何らかの行動を起こしたから、上昇する結果になっている」と捉えてみます。
どんな行動を起こしていましたか?

「○○な事象に対して、△△な行動をとったので、◇◇な結果が生まれ、上昇した」となります。

この時の行動は、いわば自分ががんばった証です。
運がよかったとか、タイミングがよかったとか、たまたまだと言われる方もいると思いますが、何らかの働きかけ(行動)があったからこその結果だと思います。

この経験こそが自己PRになるのではないでしょうか。
職務経歴や保有資格などの定量的な側面ではなく、自分自身を定性的にアピールすることにつながります。

ライバルと差をつけるためには、この部分を認識し、表現していくことが重要なのではないでしょうか。

また、グラフの中で下降している箇所は、今後回避する内容であったり、克服する内容であったりします。

その時々の求人内容を見ながら、求めらている人物像と自分を照らし合わせて、お互いがしっくりくるマッチングをめざしましょう!


【相談日記】「今」何を選ぶのか~Aさん(40歳代前半・男性・アルバイト)~

相談室ご利用のAさん(40歳代前半・男性・アルバイト)は、長年食料品製造のアルバイトを行っていますが、将来を考えて正社員での就職を考えています。しかし、転職活動をしたい気持ちは持っているものの、なかなか積極的に活動を進められないでいました。
いざ、求人情報を探してみても、しっくりくるものが見当たらない……。そんな日々が続いていたのです。

ある時の相談で、求人情報を探す基準を聞いてみたところ、「できそうなもの」「過去にやったことがあるもの」を選んだとのことでした。
それらは、今までアルバイトとして従事していた内容のものが多く、結果的に正社員として求められる業務内容ではなく、非正規雇用で求めらる内容であったのは、当たり前のことだったのです。

そこで、視点を変えてみることにしました。ちょっと未来を想像してもらったのです。
5年後の姿。10年後の姿。
家族とどのように過ごしているか。
その時の家族の年齢はどうなっているか。
その生活を送るために必要な資金はどのくらいか。
その資金を得るためにはどんな仕事に就いていればいいのか。
具体的に細かくシミュレーションしていきました。

するとどうでしょう。
今、目の前にある求人内容では到底無理であることがわかりました。

今すぐでなくても5年後に、想像する理想の生活像に近づけるために「今」何ができるか。

そう考え方を変えた時に閲覧していた求人内容は全て却下となったのです。

新たに求人情報を探す際には、「今、できること」と「将来、できるようになっていること」の両面を考えていこうと方針が立ちました。

もちろん今までの経験は無駄にしません。
さまざまな角度から経験を活かしつつ、正社員として求められるもの(スキルや業務範囲)に応えることができる職を探していっています。

今までモヤモヤしていた就職活動。
これからはややスッキリした考え方で積極的に動けると思います。


【コラム】就職活動のジレンマを解消する

就職活動を行う中で、様々なジレンマが生じてきます。たとえば、「早く就職を決めたいのに、なかなか動けない」「やる気がみなぎっているのに、合いそうな求人が見当たらない」といった感じです。
これらのジレンマは、「結果的に動きが鈍る」ことにつながります。動きが鈍ると、新たな課題・問題点が発生してきます。経済的な不安が大きくなってきたり、職を離れる期間(ブランク)が長くなり評価が下がるとともに、即戦力として機能するかの不安が大きくなったりしてきます。
そのような状態になってくると、以前にも増して動きが鈍くなりがちで、悪循環に陥っていると言えるでしょう。
この悪循環に陥らないためには、どうしたらいいのでしょう。
それは、自分のニーズ(要望)を社会のニーズに合わせていくことでしょう。

ニーズが合致していないと、うまくマッチングは成されません。
しかし、社会のニーズはそう簡単に変わらないものです。
そこで、自分のニーズを変えていくことが必要となります。
要するに、社会から求められているものに自分を変えていくのです。

では、社会のニーズとは何でしょうか。
人材が不足している業界や職種も多々あります。その中で「自分ができる」ものに着目してみるのもよいでしょう。
また、より広く社会のニーズを知ってみることも良いでしょう。将来的なニーズを考えてみることもよいでしょう。

そこには、課題があるはずです。その課題を解消するために「自分ができること」「自分がやってみたいこと」に労力を費やすと、「働く」ことにつながります。

また既に悪循環に陥っている場合は、どこかで流れを断ち切らないといけません。
うまく循環していた時期(バリバリ働いていた時や高い評価を受けた時など)と比べて違いを知りましょう。
おそらく、自分にとって良くない行動が習慣化されつつあるので、解消する必要があると考えられます。
従って、良い行動を心がけることで、好循環に変化していくことにつながります。
知らず知らずのうちに、良くない行動や思考が積み重なっていますので、意識的に解消していくことが求められます。
その改善プログラムを就職活動の計画の中に位置づけてみましょう。

いつでも前向きに行動・思考することで、次のドアが開かれると思います。


【コラム】求人情報と親和性について

お仕事を探そうとする時、「自分ができそうな仕事」を条件に検索していませんか?特に未経験の職種に挑戦しようとする場合にその傾向が多いようです。
しかし、企業が考える「できる」と自分が考える「できる」にギャップがあれば、アンマッチな結果になってしまいます。

自分では「できる」と思う要因としては、「簡単そうだ」「誰でもできそうだ」と感じている場合が多いようです。
その中で自分が選ばれなければならない理由を企業側は求めているのではないでしょうか。
「できる」の中でも「よりできる」を求められるものです。
それは過去の経験値であったり、スキルであったりするでしょう。また、健康面や体力面も考慮されるでしょう。
その点をアピールして、「他のエントリー者よりできそうだ」「既存の職員と同等にできそうだ」「業務を滞りなく進められそうだ」という安心感を与える必要があると思います。

要するに、仕事の探し方として、自分との親和性を考慮することが必要なのです。
専門的に行ってきた分野であったり、分野は違えど業務内容が似ている経験であったり、何らかの似ている点を伝えないと、相手に安心感を持ってもらえません。

初対面の人と打ち解けるには、共通の話題を探したりしますが、それと一緒のことだと思います。

たとえば、過去に携わった専門分野を思い浮かべて、抽出したキーワードをもとに求人検索することでも自分と求人情報との親和性は高くなるのではないでしょうか。

まずは、自分を作り上げている要素となるキーワードを抽出し、そのキーワードから導き出された求人情報を見て、自分が業務遂行可能かどうかを判断する。このような流れで求人情報を検索することも有効かもしれません。

そうすることで、「よりできる」人材としてアピールすることがしやすくなると思います。

自分のキーワード探しを一緒にしたい方は、ぜひ相談室をご利用ください。


【コラム】応募書類をつくる前に

就職活動では、応募書類を作って、応募して、書類選考を受けることが一般的になっています。

多くは、履歴書や職務経歴書、エントリーシートといったものが応募書類となっています。
時には小論文など、考え方を問うものがある場合もあります。

みなさんが多く悩んでいる応募書類についてですが、「書き方」と「魅せ方」に分けて、解説していきます。

まずは「書き方」。

ここで言う書き方とは、書くためのルールについてです。

書き出す前に、何を書かなければならないかを把握しましょう。
自分の氏名や生年月日、住所、電話番号等の基本情報は大丈夫ですよね。
つまずくとしたら、自分の履歴。
学校を卒業した年月や入退者社の年月、職業訓練に行っていた期間……。
職歴は、たとえアルバイトでも、正確に把握しておきましょう。
そして、資格の項目です。
保有している資格の正式名称や取得年月等を確認しておきましょう。
正確な情報が手元でわからない場合は、主催者に連絡すると判明することもあるようですので、きっちり確認をしておきましょう。

そこまで準備ができたら、履歴書の学歴・職歴欄、職務経歴書の経歴の箇所は書けそうですね。

この時、次の点について注意をして書き出してください。
「時間に余裕を持って作成する…だいたい1~2時間かかります」
「自分に合った市販の履歴書・フォーマット(テンプレート)を選ぶ…トレンドはA4版」
「取り返しのつかない事態を避けるために必ず見直しをする」
「手間がかかるのは承知ですが、古い履歴書の使いまわしはNG」
「誤字・脱字・略字はNG」
「鉛筆・シャープペンシル、修正液の使用はNG。流行の消せるペンも控えましょう。」

ほかにも、「年号は統一して書きましょう」「ていねいな字で書きましょう」等ありますが、気を配って書きましょう。

さて、ここからが「魅せ方」です。
多くの応募書類が企業には寄せられます。
他の応募者(ライバル)との違いを明確にしなければ、年齢や履歴、資格の有無等、代えがたい事実だけで判断されてしまいます。

相手にいかに読んでもらうかを考えていきましょう。
「見やすいレイアウトを心がける」
「一方的な主張は避ける」
「事実を淡々と述べるのではなく、状況を簡潔に説明する」
「内容を濃くする」

特に最近は職務経歴書で差がつきやすいと思います。
職務経歴書は、「職務経歴のみを記載するもの」ではなく「自己紹介をするためのもの」として捉えましょう。
だから、自分のアピールポイントをエピソードを交えながら、しっかり表現することが求められます。

また、「ややこしいから、面接で会った時に話そう」と書くことを省略すると、相手にとって「わかりにくさ」が増します。
面接にたどり着ければよいですが、面接に呼ばれないと伝えようがありません。

シンプルかつ漏れなく、相手が求める内容を書くことが求められます。

「そんなの一人で考えられない!」という場合は、ぜひ相談室にお越しください。


【コラム】ネガティブな情報の伝え方

就職活動をしていると、引け目を感じる内容をどのように伝えようかを悩みますよね。
過去の転職回数が多いことやブランクがあること、資格やスキルを持っていないこと……。

ネガティブな内容なので、なんとなくフタをしたくなる気がするのですが、事実は事実なので、いつかは直面する課題になります。

そこでは、(1)ネガティブ要素をポジティブに捉えること、(2)ネガティブ要素を克服しつつある状況を伝えること、の2つの考え方が重要になってきます。

(1)の場合は、物事の捉え方の話です。

コップに水が半分入っているとしましょう。「あと半分しかない」と「あと半分もある」。
事実は同じなのに、捉え方に変化が生じています。

ちょっと補足をすれば、「もっと飲みたいのに、あと半分しかない」か「今までのペースで飲んでも、あと半分もある」となります。

もちろん、水がいっぱいあることが望ましいのですが、半分の状態であればいずれかの捉え方しかありません。
水がこれ以上増える想定がない以上、「あと半分もある」と捉えた方が前向きですね。

また、「熱中して周囲が見えなくなる」「集中すると時間を忘れる」といった内容は、長所と短所が表裏一体であるような表現です。
このようにネガティブワードとポジティブワードを両方組み合わせると、ネガティブ要素は軽減されていきます。

限られた素材の中で、どのように「おいしい」ものを作るかは、シェフ(あなた)の手腕にかかっています。

(2)の場合は、時間の経過の話です。

そこには反省と努力の跡が必要です。
過去のネガティブなできごとを現在において克服している状況を作り出すのです。

幼少期にピーマンが苦手だったとします。そして、今はピーマンに苦手意識がなくなっているとします。

「昔はピーマンが苦手だったけど、母が料理で工夫をしてくれて、今は食べることができます」

このとき、「昔からピーマン苦手の人は今もピーマンが苦手である」という話にはなりません。
「今はピーマンを食べることができる人」という認識をされるはずです。

そこには、母による料理の工夫という努力の跡が変化をもたらしているという理由も添えられています。

このように時間の経過が変化をもたらすことも多いのではないでしょうか。

逆の話もあります。
高校時代に駅伝で優秀な成績を残した50歳の方がいるとしましょう。
その方が、高校卒業後、走ることをほとんどしていないのに、「駅伝が早い」と言っていたら、自慢に聞こえますし、本当に?と疑問を感じる方もいると思います。
本当は「昔は駅伝で足が速かったけど、今はぜんぜんダメ」が正しそうですね。

こんな場合は、「昔駅伝で厳しい練習に耐えたおかげで、今も厳しいノルマに応えることができる」といったように、「厳しい環境で乗り越えられる自分」をアピールしてはいかがでしょうか。

「物事の捉え方」や「時間の経過による変化」でネガティブ要素を軽くしましょう。
ただし、楽観的に捉えすぎることにはご注意ください。


【コラム】チャンスをつかむために

チャンスって、待っていたら訪れるものなのでしょうか。
多くの人がその問いに対して、「そんなことはない」と答えそうですが、実際に待っている人も多いのではないでしょうか。

チャンスをつかむには、入念な準備が必要です。
そして、訪れたチャンスを冷静に受け止め、確実につかみとるから、達成できるのだと思います。

「運がいい人」ではないのです。

チャンスというのは、猛烈なスピードで目の前を通り過ぎていくものですし、いつ来るかは予期できません。

だから、チャンスをつかむ努力を習慣化しておくことが必要なのです。

チャンスをつかむには、「はっきりした目標や夢を持っている」「準備をしている」「自分から行動をしている」「すぐ行動をしている」「人間関係を大切にしている」「変化を恐れない」「ピンチをチャンスにできる」ことが重要だと言われています。

チャンスの場面というのは、得てして重要な場面が多いと思います。だからいろいろ考えなければならないですし、決断を迫られることも多いものです。時には苦しむことになるかもしれません。しかし、その局面を打破することが次のステージへの幕開けなのです。

スポーツでたとえると、野球の逆転満塁ホームランを打つことやサッカーでここで点を決めたら勝負が決まるといった局面でどんな結果を残すかによって、将来が左右される状況に似ているでしょうか。

このチャンスをものにするかどうかは、普段の自分の暮らし方が活きてきます。そして「運」も必要です。

もしかしたら目の前の何気ない物事が「チャンス」かもしれません。

そこを本気でつかもうとするかによって、未来が変わるかもしれませんね。


【コラム】エネルギー理論

人は、「持っているエネルギーを使うことで日常を生活している」と想定します。突然、何を言っているのだと思われるかもしれませんが、自分が持っているエネルギーの量に応じて、行動する容量が変わってきます。そして、エネルギーの量は人によっても違いますし、置かれている状況によっても変化します。エネルギーは、喜ぶ時も、怒る時も、哀しむ時も、楽しむ時も使うものです。だから、エネルギーを怒るだけで使い果たしてしまう時もあります。もったいないですね。

エネルギータンクの総量が10の時に、怒りの行動によりエネルギーを10使うと、残りのエネルギーは0になるので、何もできません。
それなら、怒りではなく、ポジティブなことにエネルギーを消費した方が得ですね。

でも怒る時は怒るのです。じゃあどうすればいいのか。

エネルギーの総量を増やしてみましょう。

たとえばエネルギーの総量が100になったと仮定します。

先ほどのように怒りにエネルギーを10使ったとしても、90残ります。
残りの90は、他の要素に使えますし、怒りのエネルギーをちょっと増やすこともできます。

エネルギーの総量は、個人や状況によって変化すると言いましたが、いきいきとしている時が一番満たされているのではないでしょうか。
誰かの役に立っている、仕事の成果が出ている、良い評価を受けることができている……
そんな時は、エネルギータンクの量は、大きくなっているでしょう。

しかし、仕事を退職し、希望を見出せなく、何をしたらいいのかわからない状況になっていくと、エネルギータンクの量は小さくなってしまいます。

エネルギータンクの総量を増やすには、心に余裕を持つこと、目標が明確になり、突き進んでいる状態であること、一歩先、二歩先のイメージを持ちながら進めることなど、現在よりも良い方向へと行動や気持ちの変化が必要となってきます。

就職活動の期間は、エネルギータンクの総量が減っている人も多くいるでしょう。
だから、行動が消極的になったり、ネガティブな思考で埋め尽くされたり、焦って空回りしたりしがちです。
そのような状況になるのは、当然で当たり前のことかもしれません。

でも、もう一度社会に出て、働くためにはエネルギータンクの総量を増やしていかないと、ついていけません。
だから日々の生活の中で徐々にエネルギータンクの総量を増やす取り組みをしていきましょう。

また、エネルギータンクの総量は自分が限界だと思っている枠を超えて膨らむ時があります。
それは、まだやっていないことにチャレンジすること、ホンモノの本気を出すことができた時です。

まだまだ自分の限界は自分で決めるものではありません。
「できるはず」。そう思うことでもエネルギータンクの総量がちょっと増えるはずです。


【コラム】「0を1にすること」と「7から9にすること」は難しい

0(ゼロ)を1にすることって難しいですよね。何もないところから新しいものを生み出すのは、なかなか大変なものです。

しかし、そこから生み出されるものは、代えがたい存在なのではないでしょうか。

昔テレビの番組で大型バスを人が引っ張るような企画があったのですが、最初はなかなか動き出しません。力いっぱい引っ張っても、ピクリともしなかったです。そこから本気の力を出したらバスがちょっと動くのです。動いたら、あとはズルズルズルと……。
一回動き出したら、そのまま惰性で動くのです。
まさに0が1になった瞬間でした。

ここで考えたいのは、その先です。
1になったら終わりではありません。
10まで工程はあるのです。
2→3→4→……→7と順調に物事は進みます。

そして8を迎える頃にもう一つの山場にさしかかります。
山登りを想像してみてください。
行程が1000mあるとします。最初はなだらかなので、順調に進みますが、途中から急に悪路になったり、斜面が急になったりします。
もう少しでゴールというところで、今までがウソのように厳しい環境が待っているのです。

もしかしたら2→7の行程と同じくらいの疲労感が7→8→9にはあるかもしれません。

この最後の山場を越えれば、晴れてゴールです。

就職活動も同じかもしれません。

何もない絶望感や空虚感から一歩を進めることで、0から1に。
紆余曲折を繰り返し、面接に臨むのが7から9。

9から後は、ゴールへウイニングランをするかのように、淡々と物事が進みます。

この「0から1」「7から9」を一緒に乗り越えましょう!


【コラム】就職活動のスケジュール感

世間ではゴールデンウィークも終わり、求人・採用に関しても活発化しつつあるようですね。

求人は3か月区切りで動くことが多いようです。
4月、7月、10月、1月と年間で4つの節目があると考えます。
年間で一番求人が多くなるのは3月で、4月入社に合わせるという感じでしょうか。

4月入社といっても、前任者からの引き継ぎがある場合を想定すると、4月1日に入社するよりも前倒しで入社を希望する場合があります。
また、前任者が有給休暇を取得する場合や事前研修がある場合も想定すると2月半ばから出勤してほしいと希望する企業もあると考えられます。

先ほどの年間の区切りで次にやってくるのが、7月。先の4月入社の例から考えると、5月半ばからの出勤を望んでいる場合が推測されます。

そうです。今です。

今、まさに新たに求人を出している企業が増えつつありますし、上記のスケジュールに合致しますよね。

前職を3月で退職されて、ひと月はあれこれ手続きをして、気が付けば世間は大型連休。大型連休が明けて、さあこれからやるぞ!と思っている時(今、現在)がピークの始まりです。

自分に見合った求人情報をいかに見つけるかが、ポイントとなります。求人数が多ければ、確率的には採用率も向上しますが、同様にライバルも増えてきます。早めに動き出すことで、ライバルがまだ動いていない段階で決着がつく場合もあるでしょう。

みなさんが就職活動を成功させるためには、積極的な行動が必要となります。

いくつも内定をもらったとしても、働ける会社は1社しかありません。

その1社を見つけることが就職活動ですので、相談室でも全力で応援したいと思います。


【コラム】就職活動期間は「変化」するのに絶好の機会

就職活動をすることで自分自身が変化したポイントはどんなところがありますか?

就職活動の期間は、履歴書にも書かないですし、なんとなくブランク期間として認識してしまうことが多いようですが、就職活動の期間こそ、自分が変化したことを伝える絶好のタイミングです。

しかし、伝える術がないのが現状です。

就職活動を行うことで考え方が変わったり、性格が変わったり、価値観が変わったり、周囲にいる人の顔ぶれが変わったり、生活リズムが変わったり……していませんか?

そこに成長した証拠が残っているのだと思います。

前職を退職して、就職活動を経て、同じような職種の企業で働く。

このような場合は、何かが大きく変化したと感じないと思います。

しかし、就職活動中に壁にぶち当たったり、目の前が暗くなったりすることで、何かを変化しなければならないと感じ、人は変化をしようとします。

その変化こそが自分自身の成長だと捉えることはできないでしょうか。

前述したように同業・同職種から同業・同職種への転職をするような「予定調和」ばかりではありません。
むしろ、予定通りにいかない方が多いと思います。

そんな時は、「変化」を伝えなければ相手は納得しません。

「前職は〇〇だったのに、なぜ職種を変えているのですか?」
このような質問を面接で受けるたびに回答に苦労しているのであれば、変化したポイントを話してみましょう。

変化は、何かのきっかけがあり、行動を変え、考え方が変わり……となるはずです。
そのストーリーを話すことで納得してくれるのではないでしょうか。
また、自分自身も自信を持って伝えることができると思います。

就職活動の期間に何をしたのか。どこが変化のきっかけだったのか。

そのようなことを把握するためには、記録をしておくことが大切だと思います。
就職活動の日記ですね。

よくスポーツ選手がノートをつけているのと一緒です。

就職活動を行うことで自分が変化したポイントを整理することで、就職してからのビジョンが描きやすくなると思います。

一度試してみてはいかがでしょうか。


【コラム】新たな環境への順応について

新年度を迎え、気持ち新たにそれぞれの道を進んでいるのではないでしょうか。
4月から新たな職場で働いている方。転職活動をはじめた方。スキルアップのための勉強をはじめた方。
自分も周囲の人も環境が変わる中で、その環境に順応していかなければなりませんね。

自分が思う「あたり前」と他人が思う「あたり前」が違う時があると思います。
それぞれのあたり前の中で生活しているだけなのですが……。

そんな場合、何が正しいのかわからなくなることもあります。
職場での正義。社会での正義。家族での正義。自分の中での正義。
正義とはいったい何なのか……。

言えることは、それぞれの立場において、悪意がないだろうと推測できることです。
たとえば、足を引きずっている人に肩を貸すことが正しいのか、自力で歩けるように放っておくのがよいのかということです。
足を引きずっているのですから、肩を貸したくなります。しかし、その人がリハビリ中であれば、肩を貸すことが自力で歩けるようになることを妨げることにつながるかもしれません。

これは、その人なりの背景や理由、目的を知らないままに、判断すると間違った判断をしてしまう可能性が出てくることを示唆しています。

だから、背景や理由、目的を知ることが大切なのです。
その背景等に沿った中でアプローチやプロセスに違いが出ても、大きくズレることはありませんよね。

また、このような状況の中では、自分のことを優先的に考えることは控える方がよいのかもしれません。
背景や理由、目的に共感し、その中で自分自身ができることを考えた方が、スムーズな関係性を築けたり、よりよい成果が生まれたりすると思います。

人はできることに限りがあります。誰かの力を借りながらでないと生きていけないと思います。
お互いが補いあってこそ、よいものや優れたものが生まれてくるのだと思います。

自分より大きな存在と感じる人(上司や社長や会社全体など。時にはお客様や自分の家族、友人の場合もある。)が思い浮かべている背景や理由、目的を理解しようと努めることで、自分自身の役割が明確になるはずです。

今、働いている方も、就職活動をしている方も、自分の役割(「自分がやらなきゃ誰がやる」くらい思えること)を受け止めることができれば、自然と行動として表れると思います。

新しい環境への順応は、時として難しいものですが、解けない問題ではありません。問題を解くためにひとつずつクリアしていきましょう!


【コラム】「できること」は何ですか?

就職活動では「自分と相手とのニーズが合致したら採用が成立する」とシンプルな方程式が成り立ちます。

自分のニーズとは、給料や労働時間、就業場所、雇用形態等の待遇条件、仕事・業務の内容、企業の体制や制度等の企業概要等、です。
相手のニーズとは、募集している仕事・業務ができるかどうか、です。
仕事・業務ができるとはスキルや能力はもちろんのことながら、「人間関係を良好に築くことができるか」「勤務に関して心身共に健康な状態で、無理なく実行できるか」が重要になってきます。

スキルや能力に関してのできるかどうかは、過去の経験値や保有資格で判断される場合が多いように思えます。

良好な人間関係を築けるかや心身ともに健康な状態で仕事に取り組めるかは、やってみなければわからない側面もありますが、過去の履歴から推測される場合が多いように思えます。

しかし、経験がない職種へのチャレンジや過去の履歴に自信がない場合は、困ってしまいますね。

そんな時は、過去のキャリアの因数分解を行うと見えてくるものがあります。

たとえば、飲食店でホールの接客をしていた経験があるとしましょう。
その場合は、お客様を席に案内する、料理の注文を受ける、注文通りに料理を届ける、レジで会計をする等、どの店でも行う業務があります。
この経験のみを活かそうと思えば、飲食店で働くことが一番王道なのではないでしょうか。
では、先ほども述べたように、違う職種へチャレンジする場合は、これらの経験から職能の要素を抜き出す必要があります。

この飲食店が大衆的なお店だったら、老若男女に分けて接客の方法を変える、大人数のお客様を効率的に席に誘導する、飲料水の給仕をお客様からのリクエストがある前に行う等が特徴的な職能かもしれません。

この飲食店が小規模で家庭的なお店だったら、お客様とコミュニケーションを図る、お客様の好みに合わせて席を誘導したり、おススメ料理を提案したりする等が特徴的な職能だと言えるでしょう。

このように、お店のスタイルや様式、お客様の層によって、特徴的な職能は違ってきます。
この部分は、職務経歴だけでは見えてこない部分ですが、自分の中の特徴的な面でもあります。

さて、この面を抜き出して、自分の職能を考えてみましょう。
先の例で言えば、飲食店の基本的な経験値にプラスできる部分です。

どんな能力・スキルを培ったのか。それは自分にフィットしている(自分らしい)のか。

そのように考えて、「できること」を発見していきます。

そして「できること」が企業側へお土産として伝えることができます。

自分の「できること」探しをしてみましょう!
もちろん、相談室で一緒に考えていくこともできますよ。


【コラム】ライバルを意識しよう

就職活動を行う中で、自己アピールが重要になってきます。
自己アピールをする時に、意識しないといけないことがあります。それは「ライバル」です。

同じ求人案件に、複数の方が応募されているケースがあります。自分以外の人は「ライバル」です。
ライバルと競争して、採用を勝ち取ることが就職活動の1つの目的となります。
ライバルが自分より求人職種の経験が長い…自分より上位資格を有している…そのような状況を意識して、自己アピールをすることが必要となります。
たとえば、配達の仕事の場合、運転免許証を保有していることをアピールしても差はつきません。差は、運転技術や心がまえ等で差がつくと思います。

では、何をアピールしたらよいのでしょうか。

それは、その仕事をやっていけるという根拠です。
なぜその仕事をやっていけると思ったのか。「なぜ」を繰り返して掘り下げていくと、アピールする素材が見えてきます。
また、その仕事で求められるものは何かを掘り下げていっても素材が見えてきます。

その素材を自分の経験や性格をもとに肉付けていきます。

そうするとオリジナルの自己アピールになってきます。

実績や経験、資格だけではないアピールポイントを文章にまとめて応募書類に記したり、面接で披露したりしてください。

また、「ライバル」は同時期の応募者に限らないケースもあります。それは職場で現在働いている方や以前働いていた方のことです。
それらの方々と比べられることもあると思います。その場合は、「明日からでも働けそうだ」「既に働いていたのではないか」と思ってもらうことが大切です。

独りよがりのアピールではなく、ライバルを意識し、自分をよりアピールしていきましょう。


【コラム】決断をするために

決断。就職活動の時にも必要なキーワードですね。意思決定と置き換えることもできます。
決断や意思決定ができない場合によく出てくる言葉が「優柔不断」。
いつまでたっても悩んで決めることができないような状態です。
それは「いくつかの選択肢の中から選ぶことができない状態」だと捉えられます。

そんな時は、選択する基準(決め方)を作ることで解消すると思います。

しかし、その選択肢がない場合も決断や意思決定ができない状況に陥ります。
選択肢がそもそも思い浮かばなければ、決断するにしてもできませんよね。

だからまずは選択肢を並べてみることが肝心です。

選択肢は、多ければ多いほど良いというわけではありませんが、ある程度の数はあった方がよいと思います。
ある程度の多さの選択肢から選んだら、そんなに間違いはないのではないでしょうか。

ここで、選択肢が出てきたら、決断や意思決定の時です。

決断力がない人は、時間がかかる傾向があります。考えすぎて、タイミングを逃したり、後悔したり、結果的に時間を無駄にしたりしていませんか?

その場合は、慎重に物事を考えていたり、情報収集を入念に行っていたりと、決断するための行動をしているけど、周囲から見たら「時間がかかる」と評価を受けてしまうのだと思います。

決断や意思決定をするためには、基準を作ることが必要だとありましたが、何をもとに基準を作ればよいのでしょうか。
価値観や考え方、大事にしたいことなどから、優先順位をつけて考える必要があります。

その時の考え方として、「自分だけはうまくいくと考える」「ひとつの選択肢しか見えなくなる」「他人のアドバイスを鵜呑みにする」「周囲に流されて判断してしまう」「広い視野で考えない」「タイミングを読み違える」「状況の変化を考慮しない」「運と実力を一緒に考える」ことをすると決断や意思決定が鈍るようです。
「問題を正確に理解し、その問題を解決することが優先度が高いかどうかを確認し、偏った選択肢にせず、未来から逆算してできることを想定し、選択によるリスクを把握する」ことが大切なようです。

また、別の考え方として、何かする決断と何もしない決断の両方があることも意識しておきましょう。

よく直感で答えましょうと言われますが、「直感=決断」ではありませんから、ご注意を。


【コラム】仕事を山登りにたとえてみる。

突然ですが、山登りってしたことありますか?
「そこに山があるから」という有名なセリフは、人類で初めてエベレスト登山に成功した登山家の言葉です。

山登りは、ふもとから、頂上をめざして、進んでいきますよね。
通常、ふもとは緩やかな勾配で、頂上に近づけば傾斜がきつくなったり、道が悪くなったりします。

ふもとから近い地点は、「練習」「ウォーミングアップ」と位置付けるのもよいかもしれません。
その山の特徴を知ったり、自分の装備が十分か確認できたりします。

だんだん登っていくと、本格的な登山になってきます。
その時は、ふもとから登ってきた経験が活きてきます。

これを仕事にたとえると、一つの山を職場として捉えてみます。

職場で新人の頃から徐々に仕事の範囲や責務が広がって、年月が経つと見える景色が変わってきます。
山登りでは、ふもとから段々と登っているイメージです。
そして、更に上の目標に向かってどんどんチャレンジしていくような感じでしょうか。

さて、いざ転職活動を行う場面に遭遇した時について考えてみます。

今までの経験が活きる場合は、連なった山をふもとに降りることなく隣の山に移動することになります。
多少、降りますが、ふもとまで降りる必要はありません。
山の特性が似ていたり、今までの経験値が活かせるからです。
同業他社に転職をするようなことでしょうか。

今までの経験が活きない場合や活きにくい場合は、一旦ふもとに降りて、違う山に登ることになります。
ふもとから再び山登りがはじまるのです。
異業種・職種転職や未経験職への転職の時のことをイメージできるでしょうか。

当然、ふもとから登るわけですから、特徴を知ることや装備を確認することからはじまります。
ただ、別の山を登った経験があるので、ある程度スムーズに登ることができます。

山登りの行程を10段階で表現するならば、同業他社への転職は、8段目まで登って、6段目まで降りて、連なる違う山に移動して、再び登り始める。
異業種・職種転職や未経験職転職は、8段目まで登ったけど、一旦、1段目まで降りて、全く違う山に登るようなことです。
1段目から登る始めるには、気力が必要です。
しかし、他の山を登った経験から、5段目くらいまでは通常よりも早く到達するでしょう。

その経験は、仕事上のスキルや知識だけでなく、人間としての人生経験や常識を備えているかが重要です。
一旦はふもとに降りないと、次の山に登れません。
途中から登りはじめることは特徴を知らなかったり、自分の装備が不十分である可能性が高いものです。
悪路や急な天候の変化に対応できるには、基礎が必要だからです。

一旦ふもとに降りて、再び登りはじめる方が、意外と早く頂上近くに到達できるかもしれません。

転職活動の際にも、この考え方を応用してみてはいかがでしょうか。


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